
イ・ジェフンが主演を務める韓国ドラマ「交渉の技術」の第7、8話が6月1日にLeminoで配信開始。それまでどんな事態にも動じず穏やかな表情を浮かべていたユン・ジュノ(ジェフン)が突如、戦略家の顔に。確実な一手で狙い通りの結果を手に入れる“伝説の交渉人”らしい変貌ぶりを見せ、視聴者を魅了した。(以下、8話までのネタバレがあります)
■ジュノ、ゲーム会社の買収交渉に着手
「交渉の技術」は、大手企業のM&A専門家・ジュノとそのチームによる究極の頭脳戦を描く企業ドラマ。2025年3月、4月に韓国JTBCで放送され、回を重ねるごとに視聴率をじわじわと上げた話題作だ。
経営危機に陥った大手企業サンイングループ再建のため、11兆ウォンという莫大な資金の調達を託されたジュノ。4話までで会社の主軸であった建設事業を売るという奇策を打ち立て、市場価値よりも高い8兆5億ウォンでの売却に成功する。残り2兆5千億ウォンの調達に向け、5話からは破産寸前にあった小さなゲーム企業「チャチャゲームズ」の宅配型ゲーム「宅配王」をサンイングループのプラットフォームにすべく、同社の買収交渉に着手した。
■ジュノ、表情がらり「ジンスさん、よく聞いて」
だが7話では、あろうことか「チャチャゲームズ」の代表チャ・ホジン(チャン・インソプ)が、ジュノを失脚させようともくろむハ専務(チャン・ヒョンソン)の口車に乗せられ、ジュノが提示した100億ウォンよりも格段に安い21億円で契約書にサインさせられてしまう。
8話でジュノがホジンを訪ねると、すでに契約書に判が押された後。判を押した後に契約を破棄すれば、むしろ多額の賠償金を請求されかねない。ジュノたちM&Aチームによる「チャチャゲームズ」の買収は頓挫したかに見えた。
だが、ジンス(チャ・ガンユン)の言葉をきっかけに「チャチャゲームズ」買収情報の漏えい元を特定したジュノは一瞬でがらりと別人のように厳しい表情に。メガネの奥の瞳を鋭く光らせながら「ジンスさん、よく聞いて」と、大どんでん返しで「チャチャゲームズ」を手に入れる作戦をジンスに話し始めた――。
■ジュノ、戦略家のスイッチが“オン”に…視聴者も驚き!
7話では、漏えい元が特定できていない状況について、シューティングゲームになぞらえながら「スナイパーの位置を知りたいけど、向こうはわれわれが顔を出すのを待っている。そういう状況では、“本能に逆らう”こと。平然と振る舞うんです。撃たれていないふりをする」と語っていたジュノ。
その言葉通り、「チャチャゲームズ」買収計画が外部に漏れるまでジュノはひたすら穏やかな表情で、平然と状況を静観していた。そこからの“戦力家”への大胆な変貌ぶりは、視聴者の心も捉えた。
突然、戦略家のスイッチが“オン”になったように鋭く目を光らせ始めたジュノに、視聴者からも「かっこいい!」「目の色が変わった瞬間に痺れた!」の声が続々。「ジュノの情報の出し方、駆け引きがうま過ぎる!」「本当に“交渉の技術”が随所に登場するから、社会人として普通に役に立つ」と、その変貌ぶりも好評だ。
ジュノの作戦を実行すべく、一芝居打って情報を漏らした相手を油断させたジンスの“演技力”にも注目が集まった第7、8話。ここからジュノ率いるサンイングループM&Aチームの快進撃が始まる。
「交渉の技術」(全24話)は、毎週土日に2話ずつLeminoで独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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