
1年前に会社を退職した夫。もう使わないスーツや革靴を、なかなか手放せずにいて……? 突然の思い切った行動に妻が涙したエピソードが2024年12月にInstagramに投稿され、今なお注目を集めています。動画は記事執筆時点で18万8000回以上再生され、「すごい勇気と決断でしたね」「ご主人すごいです!」と多くの反響が寄せられました。
投稿者は、56歳で仕事を辞めた夫との日常を発信している妻・こがね(@kogane_life)さん。夫は38年間勤めた会社を退職したそうですが、「またサラリーマンに戻るときが来るかもしれない」という気持ちからか、スーツや革靴などを捨てられずに保管していたといいます。
クローゼットには、きれいにクリーニングしたワイシャツやジャケットがずらりと並んでいました。棚には、ぴかぴかな状態で箱に入れたままの革靴が何足も積まれています。こがねさんは夫の「残しておきたい」という気持ちに寄り添いつつも、ずっと大量の衣類が気になっていたのだとか。また、こがねさん自身はクリーニングに出した服を保管する際にビニールを取っておいた方が良いと知っていたものの、夫の「ビニールをかけておくと安心する」という気持ちを尊重し、そのままにしていたそうです。
退職から1年後。ある日、夫は突然大切に保存していた衣類を「処分する」と言い、断捨離を始めました。いったいどんな心境の変化があったのでしょうか。
実は、夫は時折サラリーマン時代の悔しかったことやつらかった気持ちを思い出して気分が落ち込んだり、寝言で大きな声を出したりすることがありました。突然の断捨離は、そんな“呪縛”から解き放たれたい、もうスーツを着て仕事をすることはない、という決意の表れだったようです。
「自分はもう新たな人生を歩み出している」と自分に言い聞かせながら、クリーニングのビニールがついたままのスーツやワイシャツ、革靴などを次々に取り出し、吹っ切れたように捨てていく夫。手放す衣類に向かって「今までありがとうございました」と伝える場面もあったそうです。そんな夫の姿を見ていたこがねさんは「長い間、お疲れ様」とホロリとしてしまったのだとか。
断捨離を終え、大きなごみ袋を担ぎながら「あースッキリ!!」と伝えた夫の顔は、晴れ晴れとしていたそうです。スーツでいっぱいだったクローゼットはスカスカの状態に。もうそこには、サラリーマン時代のつらかった思い出は残っていませんでした。
なお夫の退職後、夫婦は趣味のキャンプを再開したり、登山を始めたりと充実した日々を送っているそうです。生活スタイルがガラリと変わったため、クローゼットの空いたスペースにはこれから必要な新しい衣類を入れていく予定とのこと。どんな思い出や服が増えていくのか、楽しみですね。
過去に区切りをつけ、新たな一歩を踏み出す夫の姿には「すごい勇気と決断でしたね スッキリしたのなら良かったです」「お洋服も心も断捨離できて良かった」「旦那さまの決意と行動に心打たれました」「ご主人の心も落ち着いたって事なんでしょうねぇ、良かった」「大正解でしたね」「新たなスタートに幸あれ」と、称賛やエールの声が続々と届いています。
「最期に後悔しない人生を送る夫婦」として夫との日々を発信しているこがねさん。動画はInstagram(@kogane_life)や夫が運営するYouTubeチャンネル「こが夫のサラリーマン卒業日記」でも公開しています。
画像提供:こがね(@kogane_life)さん

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