
プログラムした時間になると自動で排水、水換え、掃除をしてくれる全自動水換え機能を備え、さらにスマートフォンでも制御できるという“夢のような亀池”がYouTubeで紹介されました。動画は記事執筆時点で1万回以上再生され、「水族館でも通用しそう」「天才かよ」と注目を集めています。
動画を投稿したのは、紗亀(さき)と亀太郎という“2匹の亀”が自宅の庭に作った池の日常を紹介するYouTubeチャンネル「紗亀 & 亀太郎」。自宅の庭で亀を飼育し、販売も行っている投稿者さんが構想から完成までに半年を要し、手間暇かけて作り上げた“夢の亀池”を紹介してくれるようです。
亀を飼育していると、水槽や池の中にフンやエサの食べ残しなどの汚れがたまっていきます。普通の水槽や池であれば、それらの汚れは水換えをして掃除しないと排出できません。
しかし、この夢の亀池は排水、洗浄、水の補充までを全自動で行う画期的な仕組みが備わっています。さらにスマホと連動させているため外出先でのコントロールが可能。池や亀に全く触れることなく、約3分で水換えが可能になっているのだとか。
この亀池は構想から完成まで、半年ほどかかったとのこと。ずっと頭の中で考えていたことを形にでき、投稿者さんはとてもうれしく思っているそうです。
この池は庭池の上部に作られていて、縁台から亀たちの様子が見やすいように高さが調整されています。さらに亀の購入に来たお客さんにとっても見やすく、エサやりもメンテナンスもやりやすいという“いいことずくめの亀池”になっています。
また日よけは可動式になっているため、必要に応じて動かせるとのこと。亀にも人間にもやさしく、見やすく、使いやすい。ここからはそんな夢の亀池について、その仕組みを説明してくれました。
亀は意外とたくさん食べるため、池や水槽には日に日にフンや食べ残しがたまり、水が汚れていってしまいます。この汚れはろ過装置を取り付けても対処ができず、掃除して水換えをしないとどうにもなりません。投稿者さんはこのことを「亀飼育の課題」と考えているのだそうです。
この課題を解消したいと考え抜いた結果、完成したのが今回の池。池は底面排水になっていて、底面から出ているパイプは一度上に持ってきて、ろ過装置に流れるようになっています。ろ過された水はポンプを利用し、池に戻っていました。
フンや食べ残しなどの汚れは水と一緒に排出され、ろ過される仕組みです。しかしパイプが立ち上がっているため、パイプの下の部分にはどうしても汚れがたまってしまいます。そこで水換えの排水パイプを設置し、パイプ内のゴミを排出できる仕組みにしました。
さらに汚れを排出した後はシャワーで池を洗浄。ある程度洗浄したらバルブを閉めて池の水を補充し、シャワーをストップするという仕組みになっており、ここまでの作業を全て自動化しているそうです。
この池はプログラムした時間になると自動的に水換えが始まり、3分くらいで全ての作業が終了するとのこと。スマホで遠隔操作できるので、外出先からシャワーだけを作動させたり臨時で水換えをしたりといった細かな指示も出せるのだそうです。すごすぎる……!
それでも投稿者さんは、実は1つだけ問題があるといいます。今回の池は亀のベビー用の池として作ったものですが、ベビーは小さいため排水をする際の勢いで底面の穴に引き込まれ、引っ付いてしまう気がしていたのだとか……。
実際にやってみたところ、体の小さなベビーは水流が強いと引っ付きはしないものの流されてしまうことが判明。そこで影響の少ない水流に調整したところ、排水では汚れが完全に流れなくなってしまいました。とはいえ、シャワーで水を補充する際に汚れは流れるので問題ないといいます。
最後は実際に水換えをする様子を見せつつ、水を使いたいときに使えるようにと作ったシンクを見せてくれた投稿者さん。池と同じデザインで作ったシンクは思っていた以上に便利で、とっても重宝しているそうですよ。
完成した驚きの亀池に、コメント欄では「予想の100倍くらいすごい」「これすごく良いです!」「想像を超えてきました」「いろんなアイデア満載でワクワクしますね」「さすがにレベチ」「夢ですよ、これは」「もう亀池のプロです」といった声が寄せられています。
YouTubeチャンネル「紗亀 & 亀太郎」には、投稿者さん宅で暮らす亀たちの様子や飼育環境、DIYに関する情報が公開中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「紗亀 & 亀太郎」

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