
たとえ結果的に疑いが晴れたとしても、一度でも「犯人扱い」されたとしたら、心に深い傷が残るだろう。宮城県の50代女性は9歳の頃、祖母の家に泊りに行って「祖父の大事な時計を盗んだ」と疑われた。もちろん濡れ衣だったが、祖母が自称「見える人」の言葉を信じたことから、大人たちに問い詰められ「とても悲しく虚しくなった」と振り返る。
しかも、濡れ衣をかけられたのはこの件だけではなかった。身内に泥棒扱いされるという辛い出来事から2年後のことだという。
「今度は友達にも疑われる事がありました」
と、悲しい記憶を打ち明けた。(文:篠原みつき)
今度は友人から「お金、持っていかなかった?」
それは数人で友人の家で遊び、帰宅してからのこと。
「電話が来て、お金が無くなったとの事でした」
なんと、はっきり「持っていかなかった?」と聞かれたという。
「身に覚えが全く無いと弁解し電話を切ったのですが、私が記憶に無いだけで無意識に持って来たのかなと思い、持って行ったカバンやポケットの中を確認しました」
当然、カバンの中にお金はなかった。このとき友人は遊びに来た友だち全員に電話をかけていたかもしれないが、自分が疑われたというだけで深く傷ついたことだろう。
「何で疑われたのか?2年前の祖母から疑われた事も思い出し、何故私ばかり疑われるのだろう…普段から疑われるような事をしているのだろうか…と情けなく思い。本当に切なくなりました」
信頼関係があるはずの家族や友人に立て続けにかけられた悲しみは計り知れない。大人になった今でも、忘れられない心の傷になっているようだ。
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