人間が身体を洗って垢を落とすように、ヘビも古くなった皮膚細胞をペロッと丸ごとはがし、新しい皮膚細胞へと体を更新していく。

 これがヘビの「脱皮」というやつだ。脱皮をする際には、古い皮膚がはがれる時に「メリメリ」っという音がする。

 この音はマニアにとっては間違いなく心地よく感じるだろうし、ヘビが苦手な人にとっては悪夢かもしれないので、その辺を考慮しながら次に進むか進まないかを選択しよう。

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ヘビの脱皮音

 というか、これほどまで間近でヘビの皮膚を観察できるというのもありがたい。更に乾いた感じの皮膚のはがれる音は素敵なBGMとなっている。と私は思う。

ヘビが脱皮をする理由

 蛇の角質層(上皮細胞)はタンパク質の一種、「ケラチン[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%B3]」でできている。人間の毛髪や爪にも多く含まれているやつだ。

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 このケラチンでできた角質層が、外部からの異物や身体の水分の蒸発を防ぎ、乾燥から身を守ってくれているわけだが、ヘビのケラチンの分泌には休眠期間があるため、古い角質層と新しい角質層が連続せず、間に空間ができてしまう。

 その空間から古い角質層が浮いて、はがれるのが「脱皮」というわけで、いわゆる新陳代謝だ。

 ちなみにヘビは、個体差があるものの2~3か月に1度脱皮をするという。一般的に活動的になる夏は頻度が上がり、冬になると頻度が下がるそうだ。

 健康状態が悪いとうまく脱皮できないこともあるそうだよ。動画のヘビはなかなかうまくいってた方じゃないかな。

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