
8月1日公開予定の最新作「星つなぎのエリオ」を記念し、米紙「USAトゥデイ」がピクサーの長編アニメーション全29作品を対象とした決定版ランキングを発表した。1995年の記念すべき第1作「トイ・ストーリー」から30年間にわたるピクサーの軌跡を分析したこの企画で、第1位に選ばれたのは「Mr.インクレディブル」だった。
第1位の「Mr.インクレディブル」は、アカデミー長編アニメ映画賞受賞作。USAトゥデイは同作を「秘密のアイデンティティを持つスーパーヒーロー一家の物語で、アイデンティティについてのエンターテインメント傑作。中年夫婦が再び互いを見つけ、子どもたちが世界での自分の居場所を見つける物語」と絶賛している。
第2位には2001年の「モンスターズ・インク」がランクイン。ジョン・グッドマンとビリー・クリスタルが声を担当した名コンビについて、「本質的に発電所で働く2人の男の物語だが、同時に子ども時代、純真の喪失、真の恐怖の正体、善悪の本質についても描いている」と深い洞察を示した。
第3位の「リメンバー・ミー」は、メキシコの「死者の日」を題材にしたアカデミー賞受賞作。「音楽的で魔法的、視覚的に素晴らしい」作品として、「死者の国でのピクサーの冒険は、喪失と悲しみを扱う新たな方法を見出した。最後の10分間で美しく感動的な『リメンバー・ミー』が流れる時、涙を流さずにはいられないだろう」と称賛した。
今回のランキングでは興味深い傾向が見られた。「カーズ」シリーズが下位に集中した一方で、「トイ・ストーリー」シリーズは4作すべてが16位以内に入る安定した高評価を獲得。「インサイド・ヘッド」も続編の「インサイド・ヘッド2」とともに上位にランクインした。
USAトゥデイは総評として、「どのアニメ会社も、ピクサーほど私たちを大笑いさせ、大泣きさせることはない」と評価。「『トイ・ストーリー』のウッディとバズの友情から、『リメンバー・ミー』と『カールじいさんの空飛ぶ家』の感動的な瞬間まで、ピクサーは30年間、あらゆる年齢の観客を魅了し続け、数多くのオスカー受賞作品を生み出してきた」と同スタジオの功績を讃えた。
このランキングは、ピクサーが築き上げてきた豊かな作品群の多様性と質の高さを改めて浮き彫りにした。最新作「星つなぎのエリオ」が、この輝かしい系譜にどのような足跡を刻むかが注目される。
1. 「Mr.インクレディブル」(2004)
2. 「モンスターズ・インク」(2001)
3. 「リメンバー・ミー」(2017)
4. 「インサイド・ヘッド」(2015)
5. 「ウォーリー」(2008)
6. 「トイ・ストーリー」(1995)
7. 「ファインディング・ニモ」(2003)
8. 「インサイド・ヘッド2」(2024)
9. 「レミーのおいしいレストラン」(2007)
10. 「私ときどきレッサーパンダ」(2022)
11. 「トイ・ストーリー2」(1999)
12. 「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)
13. 「トイ・ストーリー3」(2010)
14. 「ソウルフル・ワールド」(2020)
15. 「あの夏のルカ」(2021)
16. 「トイ・ストーリー4」(2019)
17. 「ファインディング・ドリー」(2016)
18. 「バグズ・ライフ」(1998)
19. 「インクレディブル・ファミリー」(2018)
20. 「バズ・ライトイヤー」(2022)
21. 「メリダとおそろしの森」(2012)
22. 「マイ・エレメント」(2023)
23. 「星つなぎのエリオ」(2025)
24. 「モンスターズ・ユニバーシティ」(2013)
25. 「2分の1の魔法」(2020)
26. 「アーロと少年」(2015)
27. 「カーズ」(2006)
28. 「カーズ クロスロード」(2017)
29. 「カーズ2」(2011)

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