
現在リーグ5位の中日投手陣で今季、気を吐いているのは左腕・松葉貴大の活躍にもある。
6月22日の日本ハム戦(バンテリン)に先発した松葉は7回5安打1失点の好投でリーグトップタイに並ぶ7勝目をマーク。
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直球の平均球速は130キロ台前半ながら、スライダー、スプリット、カットボールなど多彩な変化球を操り、徹底して低めに集める制球力も光り、豪打で知られる日本ハム打線を封じ込めた。
東洋大姫路高から大阪体育大を経て、2012年ドラフト1位でオリックス入り。19年のシーズン途中にトレードで中日に移籍した。
すでにキャリアハイに並ぶ7勝目、また交流戦の個人投手防御率は上位を優勝したソフトバンク勢が独占する中、堂々の0.82をマーク。交流戦は3試合に投げ2勝1敗、22イニングを投げ無四球、わずか2失点と安定したパフォーマンスが光った。
今やチームを支える大黒柱となっているが、この松葉は今季が3年契約の最終年。年俸5000万円(推定)と仮に手をあげれば、人的補償も必要のないランクと見られ、このまま好成績を残し続ければ、争奪戦になる可能性も出てきた。
試合をしっかり作れる先発左腕はどの球団も求めているピースでもある。強打のパ・リーグ相手にもしっかり結果を残したことでさらに価値は高まりそうだ。
今オフのFA戦線では、同じチームの柳裕也も注目されている。右肩違和感で登録抹消となった右腕もすでにファームで投げ始めた。順調に復帰すれば国内FA権取得は可能とあって、かつて開幕投手も務めた剛腕にも熱視線が向けられる。
いずれにせよ、FA取得年に大きく活躍した選手が自身の価値を高められることは間違いない。
ファンの間からも松葉のFAに関しては「今オフのFAはどうなるのか、見当もつかない」「柳、松葉とFAイヤーなの、怖いね」「このままだと間違いなく、獲られそう」「すでにFAが心配」と去就を心配する声も上がり始めた。
リーグ戦再開後も背番号38の投球パフォーマンスに様々な意味で注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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