「なぜ女性からの支持が少ないのか」

東京都議選で躍進した国民民主党玉木雄一郎代表は6月24日、東京丸の内の外国特派員協会で記者会見を開いた。その場で記者から飛んだのが、冒頭の質問だ。

山尾志桜里氏の公認見送りをめぐって注目を集めた国民民主党。玉木代表はこの問いにどう答えたのか──。

●都議選の勢いを参議院選に

6月22日投開票の東京都議選で、国民民主党は9議席を獲得。玉木代表は「党にとって大きな成果。いまだに困難はあるが、参院選に向けて大きな原動力になると思っている」と語り、手応えを示した。

7月20日投開票の参院選では、「手取りを増やす夏」をスローガンに掲げて、16議席の獲得を目指す。現在の5議席と合わせて21議席となれば、予算を伴う法案の提出が可能になるという。

●「物価高を超える所得」

物価高対策が最重要課題とする玉木代表は「物価高を超える所得を実現する」と強調した。 具体策としては、所得税の控除額を現在107万円から178万円に引き上げ、実質的な「手取り」の増加を図る。

さらに75歳以上の後期高齢者の医療費自己負担割合を原則1割から2割に引き上げたうえで、その分を現役世代の社会保険料引き下げにあてる方針だ。

また、ガソリン価格に上乗せされている約25円の暫定税率の廃止も掲げている。

「次の未来を作っていくのは常に若い世代。若い世代をいかにサポートしていけるか。その先頭に立つ政党として日本を元気にしていきたい」と語った。

●女性や高齢者への浸透に課題

一方で、支持層の広がりには課題もある。

NHKが6月9日に公表した世論調査では、18〜39歳の同党支持率は12.0%と自民党に次ぐ2位だったが、女性全体では2.2%にとどまり、男性の7.8%に比べ大きく下回った。

この日も、記者から「なぜ女性からの支持が非常に少ないのか」「直近でいえば、山尾(志桜里)さんの件で揉めたが、今後どうしていきたいか」といった質問が飛んだ。

玉木代表は「我々の打ち出している政策は、(女性や)高齢者にとっても良い政策だと確信している」としたうえで、こう述べた。

「ただ、なかなか理解されづらい、理解しづらいというのがあるかもしれない。政策のポイントを説明してきたが、残念ながら、女性や高齢者の支持につながっていないのが現状だ」

都議選で躍進も…国民民主は「なぜ女性の支持が少ないのか」、玉木代表は記者の質問にどう答えた?