
滑らかな加速を実現
トヨタの欧州部門は、現地で販売する『ランドクルーザー』の全モデルに48Vマイルドハイブリッド・システムを採用すると発表した。オンロードとオフロードの両方で「より滑らかで快適な走行性能」を実現するという。
【画像】欧州で48Vマイルドハイブリッド搭載! オフロード性能は不変【トヨタ・ランドクルーザーを詳しく見る】 全11枚
新型『ランドクルーザー・ハイブリッド48V(Land Cruiser Hybrid 48V)』は、2.8L 4気筒ディーゼルエンジンと電気モータージェネレーター、48Vバッテリーを組み合わせたパワートレインを搭載する。今年初めに欧州で発売されたマイルドハイブリッドのハイラックスと同じ構成だ。
トヨタによると、マイルドハイブリッドはヤリスやカローラ、プリウスに採用されているフルハイブリッドよりも小型であるため、車体構造やドライブトレインに大幅な変更は必要なかったという。
「このシステムは、ランドクルーザーの過酷な条件や荒れた地形での走行性能をまったく損なうものではありません」とトヨタは述べ、モータージェネレーターを高い位置に配置することにより、最大700mmの水深に対応したとしている。
このモーターは単体で最高出力16psと最大トルク6.6kg-mを発生し、減速時にエネルギーを回収して48Vバッテリーを充電。加速時にはエンジンをアシストする。これにより、滑らかな加速、燃費の向上、オフロードにおける障害物への対応能力の向上が実現したという。
欧州の主要地域と同様、英国で販売される右ハンドルのランドクルーザーにも新しいマイルドハイブリッド・パワートレインが導入される。商用車仕様のランドクルーザー・コマーシャルもその対象だ。
欧州向けのランドクルーザー・ハイブリッド48Vはまもなく受注を開始し、年末より納車開始予定だが、価格はまだ発表されていない。
日本への導入については、現時点では確認できていない。

コメント