
前川は本格覚醒が待たれている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
セ・リーグ首位の阪神は27日のリーグ戦再開を敵地神宮でヤクルトと戦う。
交流戦は18試合を戦い、8勝10敗の8位。自慢の救援陣が打ち込まれ、期間中はまさかの7連敗を喫するなど苦しんだ。
【動画】虎党を唸らせる前川右京 DeNAバウアーからも打った高速弾道安打を見る
ただ交流戦はセ・リーグ球団が大きく負け越したため、順位は変わらず。2位のDeNAと3・5ゲーム差をつけた形で、リーグ戦再開を迎える。
交流戦では6本塁打とトップの成績を残した佐藤輝明、森下翔太も13打点と存在感を示した。ツイン砲が威力を増していくことが今後の戦いでは重要となりそうだが、ひそかに注目されているのは左翼起用にもある。
開幕を「6番・左翼」で先発した前川右京は5月に状態を落とし、ファーム落ち。今月17日に再び合流したが、代打生活が続く。21日のソフトバンク戦に6回二死から代打で登場。川口冬弥の149キロ直球を捉えて三塁線を破った。
これが1軍再合流後、初ヒット、一方、昨年1軍完走、満塁弾も記録したロマン砲にはしっかり結果を残し、スタメン復帰を期待する向きもある。
現在は左翼を主砲、佐藤輝明が守ることが増えているが、開幕時の「サード・佐藤輝」「レフト・前川」の形に戻れば、打線にさらに厚みが増す可能性もある。
一方、これまでも左翼は若手のチャレンジ枠として複数の選手がスタメン起用されてきた中、プロ4年目シーズンを迎えている豊田寛も注目の存在となる。
豊田はここまで14試合に出場、打率.308、3打点。得点圏打率.667と勝負強さも光る。
今月14日、「7番・指名打者」として出場した楽天戦でも3回二死一、二塁の好機に相手先発、古謝樹の初球ストレートを振り抜き、先制の2点適時打を放つなど、存在感を示した。
交流戦最終のソフトバンク3連戦はいずれも森下が左翼、佐藤輝が右翼でスタメン出場となった。両選手の外野守備の確かさも知られており、果たして藤川監督は勝負の夏にどんな布陣で臨んでいくのか。今後も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

コメント