
六本木で一般イベント、お目当てはIDバズ
『フォルクスワーゲン・ブランド・エキジビジョン』が6月21〜22日、東京港区の六本木ヒルズで開催された。
【画像】大化けの予感!フォルクスワーゲン・ID.バズはミニバンの枠を超え唯一無二の存在へ 全133枚
ヒルズアリーナと呼ばれる円形の屋外会場では、『ID.4』、『TクロスTSI Rライン』、『ティグアンeTSI Rライン』、『パサートeハイブリッドRライン』、『ゴルフeTSI Rライン』、『TロックTDI 4モーションRライン』、『ポロTSIスタイル』に加えて、『ゴルフRブラックエディション』を日本で初めて一般向けに展示した。
さらに、こうした最新各モデルを従えるかのように、イベント会場の前面でその存在感を主張したのが『ID.バズ』だ。
すでに、国内報道発表会が実施されており、ネットメディアではすでに様々な記事が掲載され始めている。そのため、ユーザーの関心がとても高く、ID.バズの実車をしっかり見ようという人たちが開催2日間に渡り、数多く訪れた。
来場者の中で目立ったのが家族連れ。お父さんとお母さんは前席で各種スイッチ類の操作などを確認し、子どもたちは2列目と3列目の空間を楽しんでいる。まさに、ファミリーミニバンという雰囲気だ。
そのほか、ID.バズに実際に乗り込んだり、また3列目シートの脱着方法を説明員から詳しく聞いている人たちは、幅広い年代の男女であった。こうした光景を見ていると、フォルクスワーゲンが言う『唯一無二の存在』に対するユーザーの支持が高いことが肌感覚で分かる。
販売の出足は絶好調
改めて、ID.バズのスペックを確認しておくと、グレードは『プロ』と『プロ・ロングホイールベース』の2種類。
プロのボディサイズは、全長4715mm、全幅1985mm、全高1925mm、ホイールベースが2990mm。重量は2550kg。プロ・ロングホイールベースは、ホイールベースが250mm伸びて3240mmとなり、全長が4965mm。重量は2720kgに達する。
これだけ大柄なミニバンなので、基本的にはかなり車庫が大きな一戸建ての家庭向けになる。だが、イベント来場者の様子をうかがっていると、「思っていたよりも実物が大き過ぎる」といったネガティブな声はあまり聞こえてこなかった。
それよりも、「あのタイプ2の雰囲気がある、オシャレなクルマ」といったファッション性を重視し、「可愛い」、「カッコいい」、「素敵」という素直な感情を示す人が少なくなかった。また、「唯一無二のEVミニバン」という点もID.バズの購入動機になることは間違いない。
ただし、満充電での航続距離など、EVの基本性能についてはオンラインカタログやウェブ記事などで確認済みという人が少なくないようで、それよりもID.バズそのものの存在感をじっくり確認したいという人たちが多い印象だ。
フォルクスワーゲンジャパンによると、ID.バズの販売はかなり好調とのこと。
なお『フォルクスワーゲン・ブランド・エキジビジョン』は今後、7月4日〜5日がグランフロント大阪ナレッジプラザ、7月12日〜13日が名古屋JRゲートタワー1階イベントスペースで開催される。
ガチンコライバルはアルファード&ヴェルファイア
存在感バツグンのID.バズ。ガチンコライバルと考えられるのは、やはりトヨタの『アルファード』と『ヴェルファイア』だ。
ミニバンというカテゴリーを確固たる地域に押し上げた、アルファード。その派生モデルとして、いわばカスタム系のイメージのヴェルファイア。若い世代から富裕層まで、またショーファーカーとしても絶大な人気を誇る。
ただし、高級ミニバン市場がこれら2モデルの独占状態になっていることに対して、別の選択肢を求める声が高まっており、そこにID.バズがハマるか? 他の日本車では新型『日産エルグランド』の登場が期待されるものの、ミニバンユーザーとしてもっと視野を広げて、ID.バズがショッピングリストに載ることを想定しそうだ。
輸入車メーカーでは当然、『メルセデス・ベンツVクラス』をライバルとして見る人もいるだろう。だが、ID.バズがEVであることもあるが、そもそもの商品イメージとしてライバル視されることが少ないように感じる。それよりも、輸入車の場合、SUVをファミリーユースしている層がID.バズに興味を持つように思える。その中には、『メルセデス・ベンツGクラス』も含まれるはずだ。
また、車格を上げるという視点では、『シトロエン・ベルランゴ』のユーザーにとっても、ID.バズは選択肢になり得るだろう。
機能性や使いやすさという視点よりも、ファッショナブル性が前面に出るのがID.バズの持ち味。多様なユーザーからID.バズへ注目の波が押し寄せ、もしかすると日本市場で大化けするかもしれない。
■EVの記事
【大化けの予感】一般イベントで注目の高さを実感!フォルクスワーゲンID.バズはミニバンの枠を超え唯一無二の存在へ
EV普及で注目されるタイヤの摩耗問題 需要は高まる傾向、メーカーも焦点
わずか6分で「満タン」 EV充電速度を短縮するBYD最新バッテリー技術
ヒョンデ・エクスペリエンス・センター横浜に12ヵ月点検で入庫(後編)【ヒョンデ・コナ長期レポート#14】
■EV特集(ビジネス)の記事
【大化けの予感】一般イベントで注目の高さを実感!フォルクスワーゲンID.バズはミニバンの枠を超え唯一無二の存在へ
【モーター出力をモデル名に】ロータスのEV、エレトレ&エメヤがラインナップ刷新
【EVだけじゃない?】DS新型『No8』 ハイブリッドモデル追加の可能性も
グループの実験台じゃない 伝統x革新のスカウト(2) VWとアウディから新モデルも?

コメント