
岸田は4安打の固め打ちを見せた(C)産経新聞社
巨人は28日のDeNA戦(東京ドーム)に5-0の完封勝ち。2試合連続完封勝ちで貯金1とした。
投げては先発左腕のフォスター・グリフィンが7回6安打無失点7奪三振と圧巻投球。
【動画】先発マスクをかぶった岸田は4安打と打撃でも存在感を示した
左腕を支えたのはバッテリーを組んだ岸田行倫にもあった。落ち着いたリードで豪打のDeNA打線を封じ込める。
3回一死一塁の場面では、桑原将志の打席で初球から一走の森敬斗が盗塁を試みるも、すかさず二塁へ送球して盗塁阻止と強肩も披露。ピンチの芽を摘むなど、落ち着いたプレーも光った。
また岸田が存在感を示したのは打撃にもあった。
2回一死の第1打席でフェンス直撃の二塁打を放つと、4回にも右翼線にヒットとチャンスメイクに貢献。その後の得点シーンに結びつけると、6回先頭の打席でも中前、7回にも同じく中前へ持っていき、圧巻の4安打と勢いは止まらず。
捕手としては最後までマスクをかぶり続け、9回の堀田賢慎まで3投手を無失点リレーと好リード。攻守で存在感を示した。
4安打の固め打ちにはBS日テレで中継解説を務めた緒方耕一氏も「チャンスに飢えている」と表現。現在、4捕手併用となっていることで「もらったチャンスを逃がさない」と必死のアピールを続けているとした。
岸田は昨年88試合に出場。頭角を現し始めたが、今季はソフトバンクから甲斐拓也が移籍。現在1軍には、岸田、甲斐、大城卓三、小林誠司の4捕手が在籍。阿部監督も当面この形でいくと明言している中、岸田にはいいアピールの機会となったようだ。
岸田の貢献にはファンの間からも「いいね、岸田、意地というか正捕手をガチで獲りに行っている」「ちゃんと起用に応えている」「攻守とも岸田が安定感あるわ!」と応援の声が上がっている。
試合後はグリフィン、岸田ともにお立ち台に立ち、グリフィンが「岸田は素晴らしいキャッチャー。馬が合うし、バッテリーの勝利だと思う」と貢献をたたえると、岸田も「試合に入る前の準備をしっかりして。共同作業なのでいい結果につなげられている」と呼応した。グリフィンは今季これで5勝目をマーク、無敗と安定感を誇る。
この勝利でチームも貯金1。追い上げムード高まる中、引き続き勝利を手繰り寄せる捕手起用も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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