
2025明治安田J1リーグ第22節が28日に行われ、鹿島アントラーズとファジアーノ岡山が対戦した。
直近4戦で1勝にとどまる首位鹿島が、7連勝のきっかけとなった前回対戦の再現を目指し、『県立カシマサッカースタジアム』に岡山を迎え撃った。鹿島は序盤から押し込みゴールの匂いを漂わせるなか、18分にエースが先制点をもたらす。ペナルティエリア手前で縦パスを引き出した小池龍太が、DFラインの背後に絶妙のスルーパスを供給。反応した鈴木優磨は体をひねりながら右足を振り抜き、抜群のシュートセンスでゴール左下隅へと流し込んだ。
鹿島が主導権を握るなか、岡山はセットプレーでチャンスをうかがうものの、同点には至らず。試合は鹿島の1点リードで折り返す。
後半立ち上がりは打って変わって岡山のペースで試合が進み、アウェイチームは50分に試合を振り出しに戻す。スルーパスに抜け出したルカオが右サイドの深い位置から高速クロスを供給。ボックス中央に飛び込んだ江坂任は、バウンドした合わせるのが難しいボールに見事ダイレクトで合わせてハーフボレーシュートを繰り出し、ゴール左隅へと流し込んだ。
すると59分、岡山が逆転に成功する。佐藤龍之介のドリブル突破を起点に押し込むと、神谷優太が江坂とのワンツーパスで相手を翻弄し、ペナルティエリア手前で右足一閃。豪快なミドルシュートをゴール左上に叩き込んだ。
終盤攻め込もうとする鹿島だが、この試合も決定力の課題が浮き彫りとなり、6試合ぶりの複数得点とはならず。後半アディショナルタイムにターレス・ブレーネルが放った枠内シュートはスベンド・ブローダーセンのファインセーブに阻まれた。
追いつけなかった鹿島は2連敗、逃げ切った岡山は2連勝となった。なお、データサイト『Opta』によると、J1で首位チームが昇格クラブ相手にホームで敗れるのは通算6度目だが、先制した展開からの逆転負けは初となる。
次節は7月5日に行われ、鹿島は敵地で川崎フロンターレと、岡山はホームでサンフレッチェ広島と対戦する。
【得点者】
1-0 18分 鈴木優磨(鹿島)
1-1 50分 江坂任(岡山)
1-2 59分 神谷優太(岡山)

コメント