
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ、「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」のジェームズ・ガンが監督・脚本を務めた映画「スーパーマン」。予告編では、スーパーマンに数々のキャラクターが立ちはだかる様子が描かれ、その中でもひときわ特徴的な"KAIJU"が注目を集めている。ガン監督が本作にKAIJUを登場させたこだわりの理由を明かした。
監督と脚本を務めた2014年のマーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が世界的に大ヒットを記録し、その後も「アベンジャーズ」シリーズやDC映画の「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」でも大きな話題を呼ぶなど、続々と名作を生み出し続けているガン監督。幼少期に観ていた「ウルトラマン」をきっかけに日本のポップカルチャーの大ファンになったと明かしており、「ウルトラマン」を自身の映画の父と称し仮面ライダーについても「愛しているんだ」と話すなど、特撮作品愛にあふれている。
本作に登場するKAIJUは、そんな特撮作品へのオマージュを感じずにはいられない見た目をしており、予告編ではビルほどもある巨体で炎を吹きながら暴れスーパーマンを絶体絶命の窮地に追いやる様子が映し出される。
そんなKAIJUを登場させた理由について、ガン監督は「僕は怪獣が大好きです。日本映画も巨大怪獣も大好きなんです。だから、それが理由の一部です」と語り、変わらぬ日本の特撮作品への深い愛情を示した。
本作の製作にあたって「この映画を作る理由」や「過去のスーパーマン映画との違いは何なのか」という議論を何度も重ねたと話し、その答えの一つとして「スーパーマンの原作コミックから、ユニークなキャラクターたちをはじめとした、僕が大好きで大げさなSF要素をたくさん取り入れたんです。そういった要素を大々的に取り入れ、個性やリアリティを保ちながら、僕が生み出したKAIJUというキャラクターを共存させたかったんです」と、二つの大好きな要素をかけ合わせることで、自身が理想とするスーパーマン映画を作り上げた。
そんな本作では、KAIJUだけではなく、観客の心をつかむキャラクターが多数登場する。そのなかでも、キュートで暴れん坊なスーパーマンの相棒"スーパードッグ"のクリプトの活躍も見どころの一つ。予告編では傷ついたスーパーマンに対してかなりやんちゃに甘える姿が見られ、それでもしっかりとスーパーマンを助ける姿からは頼もしい一面も感じさせる。ここにもまた動物をこよなく愛するガン監督のこだわりや彼らしさにあふれる工夫が盛り込まれており、スーパーマンの活躍はもちろん、ガンの数々のこだわり、KAIJUの姿、そしてクリプトの活躍にも注目してもらいたい。

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