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もくじ

ふたつのハイブリッドを選べるように

ガソリンエンジンを積む同クラス輸入SUVを上まわる燃費

エスプリ・アルピーヌの名に恥じない走り

ふたつのハイブリッドを選べるように

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ルノーキャプチャー・エスプリ・アルピーヌ・マイルドハイブリッド

ヨーロッパでトップクラスの人気をキープしているコンパクトSUVの『ルノーキャプチャー』に、マイナーチェンジを機に『マイルドハイブリッド』が登場した。『フルハイブリッドEテック』もエスプリ・アルピーヌとして引き続きラインナップされるので、ふたつのハイブリッドを選べるようになった形だ。

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ところで、ハイブリッド車(HV)でなければ売れないというのは、日本に限った話ではなくなりつつあるようだ。

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ヨーロッパでは昨年の新車登録台数で、電気自動車プラグインハイブリッド車が数字を落とす中、マイルドハイブリッドを含めたHVは大幅に伸び、トップのガソリン車に迫るシェアを獲得した。フランススイスのように、ガソリン車を超えた国もいくつかある。

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ルノーはこうした流れに、いち早く対応しているブランドのひとつだ。

彼らはフランスらしい独創的なフルハイブリッド『Eテック』を投入する一方、並行してマイルドハイブリッドの展開も進め、日本でも既にクーペSUVの『ルノーアルカナ』に搭載されている。

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ルノーアルカナ・エスプリ・アルピーヌEテックフルハイブリッド(写真:神村聖)

ただし両者の違いは、フルかマイルドかという点だけではない。メカニズムが全然異なるからだ。

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Eテックのメカニズムはご存知のとおり、1.6L直列4気筒エンジンに2基のモーターを組み合わせ、エンジン側にはドッグクラッチを用いた4速、メインモーターには2速のトランスミッションを用い、合わせて12通りの走行モードを持つというもの。

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キャプチャー・フルハイブリッドEテックのシステム図(写真:ルノー・ジャポン)。

今回キャプチャーに搭載されるEテックは、エンジンやモーターの最高出力、最大トルクこそ従来と同じだが、マネージメントのアップデートで、WLTCモード燃費は22.8km/Lから23.3km/Lに向上。輸入SUVナンバーワンの数値をキープしている。

ガソリンエンジンを積む同クラス輸入SUVを上まわる燃費

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一方、今回新たにキャプチャーへ追加されたマイルドハイブリッドは、1.3Lの直列4気筒ターボにアイドリングストップや加速アシスト、減速時のエネルギー回生を行うモーターを組み合わせ、7速エフィシェントデュアルクラッチ(EDC)を介して前輪を駆動している。

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キャプチャーマイルドハイブリッドのシステム図(写真:ルノー・ジャポン)。

エンジンの最高出力は158ps、最大トルクは27.5kg-mで、マイナーチェンジ前のガソリンエンジンより4psアップ、モーターのスペックは5ps/2.0kg-mだ。WLTCモード燃費は17.4km/Lで、ガソリンエンジンを積む同クラスの輸入SUVを上まわる。

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さて、今回はこのマイルドハイブリッドをドライブしたが、同じハイブリッドを名乗りながら、フルハイブリッドEテックとはかなりキャラクターが違うことに驚かされた。

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Eテックは、凝ったメカニズムからは想像できないぐらい、あらゆるシーンで必要な力をフレキシブルに届ける一方で、日本車のハイブリッドにはないダイレクト感もある。フルハイブリッドなのに高速道路の燃費が良いというのもポイントだ(WLTCモードで24.1lm/L)。

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それに比べるとマイルドハイブリッドは、発進ではモーターがアシストしてくれる様子が伝わりつつ、さらに印象的なのはその後に効いてくるターボパンチ。7速DCTはパドルシフトがあるので、積極的に速さを引き出していける楽しさがある。

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今回試乗の舞台になった横浜は、坂道が多く、高速道路もあるので、シーンに応じたメリハリのあるドライビングが求められることになったが、そんなシーンにキャプチャーマイルドハイブリッドは合っていた。

そして、エンジンを回しギアを変えて走るというスタイルは、僕たちが慣れ親しんだクルマの楽しさそのものなので、前が空くと自然にそういうドライビングになるとも言える。

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こうしたシーンで感じたのは、3気筒エンジンを積む輸入コンパクトSUVが増える中、希少な4気筒を積んでいること。回したときのスムーズな吹け上がりや澄んだサウンドは、4気筒エンジンならではだ。

エスプリ・アルピーヌの名に恥じない走り

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今回のマイナーチェンジで新たに設定された『エスプリ・アルピーヌ』は、専用デザインの19インチアルミホイールを装着していることも特徴だ。コンパクトSUVでこの足元の存在感は、ちょっと並ぶものがないほど。

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しかも気になる乗り心地は、このホイール&タイヤに合わせてチューニングを施しているだけあって辛くはなく、高速道路でペースを上げると、腰高なボディを忘れさせるシュアな身のこなしに感心する。エスプリ・アルピーヌの名に恥じない走りだ。

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そして、新型キャプチャーの一新した顔つきにも好感が持てた。

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フードは水平に近くなり、表情はエッジが効いて精悍になったうえに、リニューアルされたロザンジュのエンブレム左右に広がっていくようなグラフィックを刻んだり、バンパー左右のデイタイムランプにもロザンジュを反映したりと、けっこう凝っている。

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そしてエスプリ・アルピーヌ独自の仕立てが施されたインテリアでは、中でもブラックとブルーのグラデーションになったパネルが目を惹く。ここだけで欲しくなってしまうほどだ。

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『スポーツシック』というアルピーヌの哲学をしっかり感じ取れるこのデザインに、マイルドハイブリッドの環境性能と運動性能を両立した走り。コンパクトSUVはライバルが多いカテゴリーであるが、その中で新型ルノーキャプチャーは特別な存在になったことを実感した。

ルノー・キャプチャー 公式サイトを見る

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