
ベテラン小林のリードが再び評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は29日のDeNA戦(東京ドーム)に1-0の完封勝利。中山礼都にプロ初アーチが飛び出し、投げては赤星優志、ベテラン小林誠司のバッテリーも光り、投手力の勝利とされる「1-0」の勝利をものにした。
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前回の先発マスクに引き続き、赤星とバッテリーを組んだのはこの日も小林だった。直球、スライダー、フォークをちりばめ、強力DeNA打線に的を絞らせない。
プロ4年目の赤星は7回途中を投げ3安打0封、自己最多となる6勝目にたどりついた。
昨年は「スガコバ」バッテリーで菅野智之を最多勝に導いた、百戦錬磨の小林の安定感あるリードがここにきて注目され始めた。
小林のリードには同試合で中継解説(BS日テレ)を務めたメジャーでも活躍、ヤクルト、ソフトバンクOBの五十嵐亮太氏も着目。
同中継では現在1軍に4捕手併用となっていることで、それぞれの捕手の持ち味を実松一成バッテリーコーチにより解説したものを紹介した。
同コーチによれば、小林は「感性型」、ソフトバンクからFA移籍の甲斐拓也は「データ型」、大城卓三は「包容型」、岸田行倫は「投手優先型」と表現する中、五十嵐氏も投手によってバッテリーも合う、合わないがあるとしながら、同氏は「僕の好きなタイプは感性型、僕は小林、好きだと思います」とコメント。
小林のリードはデータがしっかり入っている中での感性型で、バッターの反応見ながらの意識づけもうまいと五十嵐氏は称賛。「『そこ、そこ!バッター嫌だよね』と(投手が)納得しながら投げられる」とバッテリーで同じ方向を見ながら、投げられることが大きいとした。
またソフトバンク時代にはバッテリーを組んだ経験のある甲斐に関しても言及。
データをしっかり頭に入れて臨むタイプとして「甲斐はね、すごくいいんですけど…」と前置きしながら、「ピンチになると配球が偏る傾向がある」と指摘。自身がソフトバンクに在籍していたときの経験を話すシーンもあった。
ただ最後は「年齢を重ねて、味があるリードをしていくようになりましたよね」と成長を認めた。
阿部慎之助監督も当面4捕手併用でいくことを明言。昨年も3捕手併用でリーグ制覇にたどり着いたとあって、それぞれキャリアのある捕手たちが持ち味を生かしてチームを支えていくことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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