
日常の中でつい気になってしまうエピソードを描いた、漫画家のも~さんの漫画「葛藤ラビリンス」が、インスタグラムで1200以上の「いいね」を集めて話題となっています。
電車の中で、近くに立っている人のリュックが、少しだけ開いていました。それに気付いた女性は、「開いていますよ」と注意すべきか、でも急に声を掛けたら驚かせてしまうのでは、と葛藤しましたが…。読者からは、「よく分かります!」「悩ましいですよね」などの声が上がっています。
も~さんは、インスタグラム、X、ブログ「も~さんの隙あらば自分語り!」でエッセー漫画を発表しています。2020年に『も~さんのもしももしもの妄想ライフ』(リイド社)を、2022年に『人生、闇ありネタあり 幸せ変換スイッチをさがせ!』(KADOKAWA)を出版しています。も~さんに、作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのはいつごろからですか。
も~さん「美術系の大学で漫画の描き方を学んだのですが、本格的に描き始めたのは卒業後で、現在のようなエッセー漫画を描き始めたのは7年前からです。
インスタグラムのアカウントを本格的に運用し始めたのは、2024年の年末からです。友人や知人、リアルの知り合いが多く、『読んだよ』とよく声を掛けてもらえるようになり、驚きました。Xとは違う読者さんに読んでもらえるのは新鮮だし、うれしいです」
Q.ご自身も、作中の男性のように、うっかりやってしまったことはありますか。
も~さん「あります! 財布が開きっぱなしでカバンに小銭が散乱したり、それこそズボンのチャックが開いていたりしたことも…。ただ、今は豊満体型になり、ゴムのズボンばかり履いているので、チャックとは無縁です」
Q.もし、この人が気付かないままだったら、声を掛けていたでしょうか。
も~さん「どうしただろう…! もっと激しく全開だったら声を掛けていたかもしれません。もう少し近くにいたら…どうでしょう…葛藤ですね…」
Q.他にも、声を掛けようか迷う小さなことや、実際に声を掛けたことがあったら教えてください。
も~さん「実は、声を掛けること自体は割とよくあります。鍵やハンカチなどの何かしらを落とした人、スマホの置き忘れ、酔いつぶれて倒れている人、動く歩道に靴紐が挟まってしまった人なんかもいました!
声を掛けるか迷うレベルとなると、そうですね、大きなハチが近づいて来ている人の話は漫画でも描きましたが、声を掛けることでその人がビックリしてハチを刺激したら…と思うと声を掛けられませんでした。ウエストポーチでズボンがずれてお尻が見えている人なんかは、非常に迷いますね…。
私自身は浴衣の着方を間違えていて、声を掛けてもらったことがあります」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
も~さん「共感していただける声が多かったです。声を掛けるにしても掛けないにしても、スッキリできないリアクションの可能性がある中、『スッキリできてよかった!』との声をいただきました。
Xでは、財布など荷物を取りやすいようにあえて少し開けている、という人も。『周囲がそんなに気にしているとは思わなかった』とのコメントをいただきました。くれぐれも、スリなどには気を付けてほしいです…!」
オトナンサー編集部

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