ちょっと入ったコンビニで、帰りに自分の傘が消えていた! なんてこと、ありませんか? この時期、特に多いのが傘の紛失や盗難です。


「なんとか傘をなくさない方法はないかな」と、筆者がダイソーを歩いていると、発見したのが「UMBRELLA CAP(2P)」(税込110円)という商品。



左:100均の「UMBRELLA CAP(2P)」(税込110円)パッケージ 右:取り出したUMBRELLA CAP



 さて、この傘用キャップ、どんなふうに使うのでしょうか。そして、本当に傘の紛失防止に効果はあるのかも気になるところ。今回は、傘用キャップの使い勝手を検証していきます。


 子どもが4人いる、6人家族全員の傘で使ってみたのでぜひ参考にしてくださいね。


ダイソーキャンドゥセリアでも同じ商品が売っている



左:ダイソーキャンドゥセリア購入 表面 左:パッケージ裏面



 さっそく、100円ショップへ行ってそれぞれの「傘キャップ」を比較しようと思ったのですが……、なんとダイソーキャンドゥセリア共に同じ商品が置いてありました。同じメーカーの外部商品のようです。


ダイソーセリアキャンドゥ「UMBRELLA CAP(2P)」
価格:110円(税込)
カラー: グレー・ライトグレー、ホワイト・ブルー、ネイビー・テラコッタ
キャンドゥオンラインサイトより。実店舗にはデザインやサイズ展開が異なる場合があります。


 アンブレラキャップを作っている、山田化学株式会社について調べてみました。


 山田化学株式会社は静岡県にある日本のメーカーで、1950年創業の老舗プラスチック製品メーカーなんだそう。文具やグッズ、生活雑貨など、100円ショップで見かけるアイテムもたくさん手がけているようです。100均で買える日本製のアイテム、期待できそうですね。


◆素材やサイズ感をチェック!しっかり傘にフィット
 開封してサイズ感を見てみましょう。



左:縦横サイズ 表面 左:キャップ穴のサイズ



 1つの商品に対して、アンブレラキャップは2個入っています。1個分のサイズを測ってみると、縦が約2.3cm、横が約2.2cm。キャップ穴のサイズは約1.5cmでした。



左右:対応サイズと素材表記



 商品説明をみると、傘の先端の直径対応サイズは、約15mm~20mmと記載があります。筆者が測ったアンブレラキャップの直径サイズは、約15mmだったので、傘の先端の太さに合わせて伸びるのでしょう。


シリコーンゴム素材で程よい硬さ



左:指にすっぽり入るキャップ 右:手のひらに乗せるとこんな感じ



 形がコロンとして丸く、約2cmと小さい商品なので、開封したらなくさないよう、すぐに傘に取り付けるのが良いかもしれません。


 素材はシリコーンゴムとなっています。ほんの少しゴム独特の匂いがしますが、そこまで気にならない程度。シリコーンゴムは柔らかくて弾力があり、水に強い上に、滑りにくい素材です。また、赤ちゃん用スプーンおしゃぶりにも使われているので、肌に触れても安心ですね。


 シリコーンゴムは、同じ素材でも硬さに違いがあるそう。赤ちゃんのおしゃぶり程度のプニプニしたものから、キッチングッズなどの少し張りがある硬さ、傘キャップはその上の硬さになります。手で曲げられるけどしっかりしている硬さなので、形が崩れることなく傘にフィットします。


◆実際に傘に取り付けてみると…



左:標準サイズのビニール傘に付けたキャップ 右:子ども用の傘に付けたキャップ



 コンビニで購入した標準サイズの大人用ビニール傘の取手に、アンブレラキャップを取り付けてみると少しの力で先端にフィットしました。傘の取手部分のサイズは、標準サイズのビニール傘で17mmです。


 一方、小学校低学年の女児用の傘の取手に、アンブレラキャップを取り付けるのは、少し力がいる作業でした。傘の取手部分のサイズは、19mmで、対応サイズ内ではあります。



左:標準サイズのビニール傘に付けたキャップ 右:子ども用の傘に付けたキャップ



 傘の先端にも、アンブレラキャップを付けてみました。先端部分は、どちらも約15mmサイズだったので、穴に先端をはめるのはスムーズ! 購入したアイテムを、傘に取り付けるとなんだか「カスタム感」があって気分が弾みます。シンプルだけど、ワンポイント欲しい人にもおすすめです。



左:標準サイズのビニール傘に付けたキャップ 右:子ども用の傘に付けたキャップ



 アンブレラキャップは2個セットの商品なのですが、2本分ではなく、1本の傘の取手と先端に取り付けるのが良さそう。傘の両先端にアンブレラキャップが付いていると、どちらの滑り止めにもなりますね。


◆気になる滑り止めなどの機能性をチェック!



左:先端のキャップで滑りを止める 右:さらにアップしたところ



 先端のキャップは、滑りやすい場所に傘を引っ掛けるのにぴったり。滑りやすい木材の上でも、シリコーンゴムがしっかり密着し、ズレにくくなるので安心です。濡れていない傘を隙間スペースで収納するときの、アイテムとしても活用できそう。


 このアイテムの「自分の傘を間違えない」を検証するために、雨の日のコンビニで傘立てを使ってみました。


 店を出てから傘を見つけるのが早く、また、自分が他の人の傘と間違えないために安心感があります。このプチストレスが減るのは嬉しいですね。


◆使ってみて残念なところは?
 一方、期待はずれな面も。


 大雨でびしょびしょになった傘を、玄関に置く場合の雫はキャップではキャッチできませんでした。傘からの水漏れ対策をしたい人には、他のアイテムがおすすめです。


 また、我が家にあったメンズサイズの取手部分には、キャップが取り付けられませんでした。購入の際には、ご自分の傘が対応サイズか確認してくださいね。


 梅雨の時期に活躍するプチプラアイテム。アンブレラキャップダイソーキャンドゥセリアで購入できます。傘1本に2つ付けるのがおすすめ。気になる方は、試してみてはいかがでしょうか。


<文・撮影/木村ひかる


【木村ひかる】湘南在住の編集者/ライター。4人の子どもを出産後、独学でライターに転身。多数のメディアにコラムを寄稿している。「自分が読みたい記事」を書くのがモットー。
Twitter:@hikaru___kimura、Instagram:@hikaru.writer



100円ショップのDAISO(ダイソー)※beeboys - stock.adobe.com