
セ・リーグ首位の阪神は7月1日の巨人戦(甲子園)に2-1と競り勝ち、3連勝で再び貯金「10」と勢いを示してきた。
投げては先発の才木浩人が5回でマウンドを降りた後は、5投手の継投により、僅差のゲームをものにした。頭部死球からの復帰登板となった救援エース、石井大智も8回から登板。ランナーを背負いながらも要所を締め、無失点投球。再び戦いの輪に戻ってきた。
【動画】さすがの4番!主砲、佐藤輝明は初回に西舘から先制適時打をマーク
打線では主軸が存在感をしっかり示した。
初回、相手先発、西舘勇陽から先頭の近本光司がヒットで出塁、二死二塁から主砲、佐藤輝明が適時二塁打を放ち、先制に成功。フルカウントと追い込まれながら、西舘の内角カットボールに対応。やや差し込まれながらも技ありの一打で右翼線へ長打をマークした。
ルーキーイヤーに1試合3発と高いポテンシャルを示した虎の主砲がプロ5年目、26歳シーズンにいよいよ本格覚醒の雰囲気が漂ってきた。
リーグトップの「20」本塁打、こちらも牧秀悟に並ぶ「20」二塁打と主軸としてチームを鼓舞している。長打率はこちらもリーグトップの「.583」と左の長距離砲として存在感を示している。
今季の佐藤輝の打撃内容に関しては1日の試合で中継解説(NHK-BS)を務めた野球評論家の宮本慎也氏も「本当に進化している」と高く評価。
具体的には「ボール球を振らなくなった」「体の内側からバットがしっかり出るようになった」と2点をあげ、初回の先制打も西舘のカットボールに差し込まれながらも、しっかり右翼線に先制適時打をマークしたとして「技術ですよね」と成長を認めた。
入団時から一定のコースを苦手にしていることは知られていたが、対応力もついてきた。
この試合は球団創設90周年を記念する「レジェンズデー」の最終日。試合前には岡田彰布オーナー付顧問、掛布雅之OB会長、ランディ・バース氏によるスイングセレモニーが行われ、大いに甲子園のファンを喜ばせた。
佐藤輝もお立ち台ではチームの伝説ともなっている「バックスクリーン3連発」について聞かれ、「3連発、やりたいですね」と意欲を示した。
これから夏の戦いを迎え、し烈さを増すV奪回への道。それでも頼もしい背番号8の存在がチームを前に進めてくれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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