
藤川監督の起用法にも注目が高まっている(C)産経新聞社
セ・リーグ首位の阪神は7月1日の巨人戦(甲子園)に2-1と競り勝ち、3連勝。交流戦では連敗が続いた時期もあったが、再び盛り返してきた。
また6月29日のヤクルト戦からは長く先発を外れていた前川右京が左翼、佐藤輝明が三塁でスタメン出場と開幕時の形に戻ったことも注目された。
【阪神】藤川監督が佐藤輝明のライト固定起用を明言!!四番サトテルの最適な起用法は?『落ち着いて野球をさせるべき』ポジションたらい回し問題の危険性とは…【プロ野球】
5月下旬からは、右翼・佐藤輝、左翼を森下翔太、中堅を近本光司のレギュラー3人が固めたが、今後V奪回を目指すチームの守備隊形はどのようになっていくのか。特に主砲、佐藤輝の守備位置に関して球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は1日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神】藤川監督が佐藤輝明のライト固定起用を明言!!四番サトテルの最適な起用法は?『落ち着いて野球をさせるべき』ポジションたらい回し問題の危険性とは…」と題した動画を更新。佐藤輝の起用に独自の見解を伝えている。
1日の試合でも「4番・サード」で先発出場となった佐藤輝に関して、高木氏も「野球をやっている環境、集中力から考えるとサトテルはサードのほうがあっている気がするけどね」「しっかり内野を守らせたほうが、打つほうに影響がある」と開幕時の形が攻守にもいい影響を及ぼすとプッシュ。
5月下旬からの佐藤輝の右翼起用には、開幕左翼の前川右京の不振も影響していた。
高木氏もその点を認めながら、前川は先のヤクルト戦でしっかりチャンスメイクも行っていたとしながら、「普通の前川が6番にいてくれたら、それは嫌だよ」と、前川の復調も守備隊形に影響を及ぼすとした。
ただ、それにおいても佐藤輝に関しては「4番であれだけ打っている人間(のポジション)を動かさないほうがいいよ 落ち着いて野球をやらせてあげたほうがいいよ」と進言するシーンも。
1日の巨人戦でも初回に先制の適時打をマーク、ここまで73試合に出場、リーグトップの20本塁打、長打率.583とプロ5年目の今季は主砲として、しっかりチームをけん引している。
高木氏はまた、佐藤輝含め、森下翔太、大山悠輔、近本光司、中野拓夢に関して「この5人は固定だよ 聖域でいて欲しいな」と打順上位5人に関してはポジションを固定して、どっしりと戦わせるべきという持論も展開した。
最後まで「4番サード、佐藤輝明、この代名詞を作ってあげようよ」とホットコーナーの起用を推した高木氏。佐藤輝自身の野球選手のキャリアにとっても大事になるとした。
4位のDeNAまで5.5ゲーム差とまだまだ混セは続く。勝利に導く背番号8の打棒が必要であることは間違いない。藤川球児監督がどう動かしていくのか。今後のポジション含めた選手起用も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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