
8回の本塁突入シーンをめぐって、大きく注目を集めた(C)産経新聞社
7月2日に行われた阪神・巨人戦(甲子園)は荒れた試合となった。
両球団とも、安打が出ながら、得点を奪えず終盤に。
巨人は先発・井上温大が7回無失点と好投する中、8回から継投に入る。マウンドに上がったのは左腕の中川皓太だった。二死から3番・森下翔太、4番・佐藤輝明に連続四球を与え一、二塁となり、ベンチは3番手として田中瑛斗を投入。
その初球だった。大山悠輔が放った遊撃への当たりを泉口友汰がはじき、その間に二走の森下が激走、ホームを突きクロスプレーに。
ホームに突っ込んだ森下はスライディングで甲斐のタッチをかいくぐったことで再度ホームへタッチ、このプレーに一度は甲斐のタッチが認められアウトの判定が出たが、阪神側はリクエスト。リプレー検証の結果、判定が覆り、本塁生還が認められた。森下の”神の手”により、阪神が1点をもぎ取る形となった。
しかし納得がいかなかったのは巨人側だった。ベンチから阿部慎之助監督が飛び出すと、審判に抗議。その行為に対して、審判から退場が告げられた。
本拠地甲子園も騒然となる中、この場面には同試合で中継解説(BS朝日)を務めた阪神前監督、岡田彰布オーナー付顧問も「こういうときは審判もマイク持って説明せなあかんよ。ただのアウト、セーフの問題じゃないよ」とヒートアップ。「説明しとったら、阿部監督も退場になってないよ」と球場を訪れたファン含め、リプレー検証の内容をしっかり説明すべきだったと、審判団の対応を疑問視する場面もあった。
審判団は阿部監督の退場処分に関しては「リクエストの判定に抗議があったため」とアナウンスしたが、マイクの音声も途切れがちとなっており、巨人ファンには何ともフラストレーションの溜まる内容ともなった。
巨人は9回にも点を奪えず、0-1で敗れ、2連敗。勝率は5割に逆戻り、巨人監督の退場は51年ぶりとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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