
棋聖戦の防衛でタイトル通算獲得数を早くも30期に伸ばした藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)。17歳での初タイトルからわずか6年で歴代5位の快記録をマークした現状に、若手棋士が「22歳で30期はまあまあバグってますよね」と驚きを隠せない様子だった。
藤井竜王・名人は、先月30日に行われたヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負で挑戦者の杉本和陽六段(33)を3連勝で破り、防衛6連覇を達成。タイトル通算獲得数を30期に伸ばした。
藤井竜王・名人の初タイトルとなった棋聖位は、当時最年少だった17歳11カ月で獲得。わずか6年の間には、前人未踏の全八冠制覇など数々の金字塔を打ち立て、その記録は枚挙にいとまがない。藤井竜王・名人は、「これまでを振り返ると、どれも大変なシリーズばかりだった。30期という結果は少なからず幸運もあったのかなと思う」と噛みしめた様子だった。

7月3日には藤井竜王・名人にとって防衛戦となる第73期王座戦の挑戦者決定戦が行われ、伊藤匠叡王(22)と羽生善治九段(54)が激突。ABEMAの中継に出演した高橋佑二郎四段(25)は、解説の合間に“若き絶対王者”の偉業に触れた。
現在将棋界の最多タイトル獲得数は羽生九段の99期だが、高橋四段は「22歳で30期はまあまあバグってますよね。1年で1期としても年齢超えてるってどういうこと!?っていう(笑)」と指摘。歴代を見ても、これまでにタイトルを経験した棋士は46人しかおらず、10期以上となれば9人に限られてしまう。一生に一度のタイトル獲得も非常に難しいとされている将棋界とあり、藤井竜王・名人のスピード感は異例中の異例だ。
羽生九段がタイトル獲得数を99期としたのは、2017年12月に行われた第30期竜王戦七番勝負。当時47歳で、同時に史上初の永世七冠を達成した。羽生九段を上回るペースでタイトル獲得数を伸ばしている藤井竜王・名人とあり、昨年プロ入りした高橋四段から見れば「よくわからないペースですよね」と呆然とするしかない様子だった。
この話題には、視聴者も興味津々。「まあまあじゃなくてバグってます」「30までに羽生さん抜きそう」「よくわからないペース確かに」「聡太を超える棋士は今後現れないと思う」「バグる聡太」「50歳で99期も普通じゃない」「羽生越えあるやろな」「生きてリアタイしたい」と多数の反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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