オーダーが入ってから炒めるスパイシーな焼きそば
ドライブの際に立ち寄る高速道路のサービスエリア（SA）やパーキングエリア（PA）。民営化以降、サービスが向上し、その土地の名産品も食べられるようになっています。この“SPめし”では、全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアを廻ってオススメのご飯を紹介しています。6回目は、九州自動車道下り線（鹿児島方面）にある玉名PAの「モテナス」です。
ご飯大盛りは無料、焼きそば大盛りは有料だが可能
熊本県玉名市といえば、玉名ラーメンが有名だ。玉名ラーメンは濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺にトッピングされた焦がしニンニクが特徴。玉名市でラーメンが普及した背景は、この一帯は海苔の養殖が盛んで、作業で冷えた身体を温めるためにラーメンが人気となった。さらに「精がつく食」として焦がしニンニクが多くの人に支持されたと言われている（諸説あり）
熊本ラーメンのルーツと言われている玉名ラーメンだが、認知度を向上させるため市内のラーメン専門店16店によって玉名ラーメン協議会を設立し、ラーメンスタンプラリーを実施するなどイベントを開催し認知拡大を図っている。
そんなラーメン推しの九州道・玉名PA下り（鹿児島方面）ではあるが、人気No.1メニューの野菜たっぷり玉名目玉焼きそばご飯セット980円。PAの店舗に入ったとたん、焦げたソースの香りに胃袋が捕まれる。
なんとフードコートのキッチンの注文口の目の前に焼きそばを作る大きな鉄板を構えている。まるで鉄板焼き屋のように、手際よくお客さんの目の前で焼きそばが作られるのだ。しかも、焼きそばは注文が入ってから肉や野菜を炒めて、手間暇を惜しまず作られているのが魅力。熟練した作業はもはやエンターテインメントのようだ。
この下り線の玉名PAはNEXCO西日本のモテナスが運営しているので、ごはんは約100gの少なめ、約200gの普通、約300gの大盛りを選ぶことができる（少なめでも大盛りでも料金は同じ）。もちろん、ここは大盛りをチョイスした。
もっちり麺とシャキシャキ野菜の絶妙バランス
鉄板からは鉄製のコテが鉄板と当たる音が聴覚を。そして焦げたソースの香りが嗅覚を刺激する。でき上がった焼きそばには、目玉焼きに加えて錦糸卵も盛られていて、焼きそばの茶色と卵の白と黄色のコントラストが視覚も刺激する。
焼きそばの麺は中細で、もちもち感が強い。そしてシャキシャキ感の残る野菜が独特な甘辛のソースと絡みご飯との相性も抜群。スパイシーな焼きそばに負けないほどパンチのあるコンソメスープも美味しい。焼きそばと付け合わせとして相性抜群の紅しょうがが欲しいときはスタッフにひと声かけるともらえる。また味変したい場合はマヨネーズは好きなだけかけられる。
7時〜20時で営業しているフードコートはテーブル席とカウンターがあるが、カウンターにはコンセントがあるので、食事中にスマートフォンの充電もできるので非常に便利だ。また店舗の外にはテラス席が充実しているので、ペット同伴のユーザーやお子さん連れのファミリーにも重宝するはずだ。独自の製法で味付けした新玉名ラーメンは690円と非常にリーズナブル。210円のごはんをプラスしても1000円以下に収まり、財布にも優しい。
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営業時間：7:00〜20:00
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