
阿部寛が、7月4日に都内で開催された映画「キャンドルスティック」初日舞台あいさつに登場。共演の菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、メガホンをとった米倉強太監督と共に、作品にまつわるトークを展開した。
【写真】大勢の観客が詰め掛けた会場の中通路を通ってファンに笑顔を振りまく阿部寛
■スリルと策略が交錯するマネーサスペンス
同作は、世界4カ国6都市を舞台に各国の“ろくでなし”たちがAIを騙して大金をせしめるべく、騙し騙され、スリルと策略が交錯する前代未聞のミッションに挑むマネーサスペンス。元「MEN'S NON-NO」専属モデルで、パリ・コレクションやGUCCIの広告映像ディレクション、ミュージックビデオ撮影などを担当してきた米倉監督が初めて長編映画の演出を手掛けた作品で、7月4日に全国公開された。
阿部は、平成から令和へ元号が変わり、日本の金融システムが“最も隙だらけの日”であった2019年5月7日、難攻不落のAIを騙し大金を手に入れる計画を立てる元天才ホワイトハッカー・野原を演じる。
あらためて初共演となる菜々緒の印象や、共演してみての印象の変化について聞かれると、阿部は共演前に菜々緒とTBSのスタジオですれ違ったことがあったと言い、「菜々緒さんが廊下を歩いて来られたときに『すごいオーラだな』と思って。いつか共演してみたいなと思っていたんですよ」と回顧。
そして今回初共演し、阿部は「共演してみて、菜々緒さんといると周りの空気がきれいになるような、非常にキレのいいしゃべりと、何も格好つけていないというか。全部心のまま言う人なんだな、すごく気持ちいい性格の人だなと思いました」と飾らない性格の菜々緒の魅力を伝えつつ、「(自分は)英語のせりふが非常に多くてパニクってやっていたんですけど、菜々緒さんとすごくいろんなお話ができて楽しかった。またぜひ共演してください!」と呼び掛けると、菜々緒も「ありがとうございます!」と笑顔で返していた。
■菜々緒、阿部の印象は「テレビに出られているそのまま」
一方、現場では阿部とたわいない話をしていたという菜々緒は「イメージそのままというか、テレビに出られている阿部さんそのままという感じがしていました。結構おちゃめだなと。取材で聞かれたことにも『忘れちゃった~』とか普通に言ったりするので(笑)。どっしり構えられている印象がすごくあります」と話し、「(阿部が)英語のせりふが多かったので、私はとにかく黙っとこうっていう感じでした。とにかく絶対邪魔しないように!って感じでしたね」と、撮影を振り返った。
そんな中、今作がチャレンジングな企画ということから、今後チャレンジしてみたいことをそれぞれ語るコーナーでは、阿部は「後にしてください」とトップバッターを回避したにもかかわらず、満を持して最後に回ってきたときには「みんなの話を聞いていたから全然考えてなかった(笑)。楽屋では考えていたんです。これだ!ってやつを。忘れてしまって…。また次回にします」と答えるなど、“おちゃめさ”を見せる場面も。
そして、阿部演じる野原と杏子(菜々緒)は“共感覚”により「数字を色で感じる」という特殊な共通点があることにちなんで、手に入れてみたい特殊能力について聞かれると、阿部は「特殊能力というか、深海に潜れる体」と回答し、「深海はどういう世界かって分からないじゃないですか、宇宙の次に。地球の中で“七不思議”があるとしたらそこかなと。いろんなものがあると思うので、見てみたい」と、未知なる浪漫を秘めた深海を探究したいという願望を打ち明けた。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)

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