
将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負が7月5日、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で開幕。藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、22)と挑戦者の永瀬拓矢九段(32)が午前9時から第1局の対局を開始した。両者のタイトル戦での対戦は今期で6度目。屈指の好カードとなった“真夏の七番勝負”を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手番は永瀬九段に決まった。
開幕局の舞台は、愛知県北西部の尾張地方に位置する小牧市。富山県五箇山から移築した合掌造りの家屋を改築したモダン古民家レストランだ。通常はステーキハウスとして営業している。
藤井王位は、2016年10月に四段昇段。第37期竜王(1組以上:4期)、第83期名人(A級以上:4期)。獲得タイトルは歴代単独5位の30期、棋戦優勝は11回。名人位の防衛戦からスタートした2025年度は、永瀬九段を相手に2局連続の千日手の末に4勝1敗で防衛に成功。さらに棋聖戦五番勝負では、杉本和陽六段(33)の挑戦を3連勝で退け6連覇を達成した。王位戦は、前期に5連覇を達成し「永世王位」の称号を獲得。今期は6連覇に挑む。
挑戦者の永瀬九段は、2009年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:7期)、順位戦A級(A級:5期)。タイトルは叡王1期、王座4期の通算5期。棋戦優勝は3回。将棋界でも屈指と言われる豊富な研究量を誇り、対局でも「負けない将棋」に徹し千日手や持将棋もいとわない。王位戦は今期が初挑戦。今期の王位戦では、リーグ戦白組を無敗の5連勝で駆け抜け、挑戦者決定戦で佐々木勇気八段(30)を破り藤井王位への挑戦権を獲得した。藤井王位とのタイトル戦は今期で6度目で、2025年では王将戦、名人戦に続く3度目となる。
これまでの両者の公式戦の通算成績は、藤井王位の26勝9敗。これまでのタイトル戦5度の対戦すべてを藤井王位が制しており、永瀬九段としては藤井王位からのタイトル奪取が最重要課題となっている。このシリーズでは、どのような激戦が繰り広げられるのか。持ち時間は各8時間の2日制。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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