今年の日本は6月から記録的な猛暑となり、早くから「暑さ」に悩まされている人も多いのではないでしょうか。これだけ暑いと、休日のお出かけも考えもの。そんなときは、五感で涼しさを感じられる「避暑地」を訪れてみてはいかがでしょうか。そこで今回は、そこで今回は、旅行アプリ「NEWT」が行った調査結果をもとに、夏こそ行きたい避暑地ランキングトップ3を紹介します。

“酷暑”から逃れるための「避暑地」を紹介

tenki.jpによると、2025年6月の東京は、6月16~23日まで8日間連続で真夏日を記録。これは、6月としては実に46年ぶりの出来事です。

梅雨にもかかわらず、このように全国的に歴史的な猛暑が続いた6月ですが、ウェザーニュースによると、7月末~8月前半には40℃級の酷暑が予想されており、この先も暑さが続く見込みです。

こうした状況では「エアコンがないとやってられない」「休日も出かけるのが億劫」という人も多いでしょう。とはいえ、ずっと家のなかというのもつまらないもの。

そこでおすすめしたいのが避暑地です。高原や山間部などの標高が高い地域や湖、滝、森林など、体感だけでなく目や耳でも“涼しさ”を味わえる避暑地こそ、夏のお出かけにぴったり。

そこで今回、「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」の調査結果をもとに、夏にこそ行きたい避暑地ランキングを紹介します。

※「涼感度」、「地域魅力度」、「アクセス性」、「設備充実度」、「SNS映え度」という5つの評価軸をそれぞれ200点満点とし、全国1,724の自治体を合計1,000点満点で評価し、総合的に選定したもの。

第3位:栃木県 日光市(852点/1,000点満点)

第3位にランクインしたのは、栃木県の「日光」。県内北西部に位置する日光市は「今市」「日光」「藤原」「足尾」「栗山」の5つのエリアに分かれています。

なかでも藤原エリアに属する「奥日光」は、明治中頃から昭和初期にかけて、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられ、「国際避暑地」としてにぎわった歴史ある避暑地。標高1,300m~1,600mと高地にあり、夏でも比較的涼しい気候です。「華厳(けごん)ノ滝」や「竜頭(りゅうず)ノ滝」など、自然豊かなスポットが多くあります。

なかでも「華厳ノ滝」は日本三大名瀑のひとつで、専用エレベーターを降りて通路を抜けると、高さ97mの壮大な滝を間近に見ることができます。

【東京から華厳ノ滝までの所要時間・運賃】 ■時間……2時間21分

■運賃……4,420円

※ 車を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-華厳ノ滝」おすすめルート

第2位は有名ドラマの舞台にもなった「雄大な避暑地」

第2位:北海道 富良野市(865点/1,000点満点)

第2位にランクインしたのは、北海道の「富良野」。国民的人気ドラマ『北の国から』の舞台になった同所は北海道の内陸に位置しており、海からの暖かい空気が届きにくく、夏でも涼しい気候をキープ。また、富良野周辺には「十勝岳」をはじめとした山岳地帯が広がっており、標高が高いところが多いのも特徴的です。6~8月の平均気温が東京に比べ5〜6℃低く、夏の避暑地として最適といえます。

富良野の避暑地としておすすめしたいのが「ラベンダー畑」でしょう。富良野ラベンダーは7月中旬から下旬にかけて見頃を迎え、“紫のじゅうたん”が広がるラベンダー畑が市内に点在しています。

なかでも中富良野町にある「ファーム富田」は、日本でもっとも有名なラベンダー畑のひとつ。14ヘクタールの広大な土地に植えられたラベンダーは圧巻の風景です。

また、富良野では4月下旬~11月上旬にかけて「富良野ナイトウォッチングツアー」を開催。昼間のにぎやかさから一転、富良野の夜はしんとした静寂に包まれ、満天の星空や野生動物、夜景などを眺めることができます。

【東京からファーム富田までの所要時間・運賃】

■時間……5時間7分

■運賃……5万4,120円

※ 飛行機を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-ファーム富田」おすすめルート

第1位はジョン・レノン夫妻も愛した「有名避暑地」

第1位:長野県 軽井沢町(880点/1,000点満点)

第1位に選ばれたのは軽井沢」です。軽井沢観光協会のホームページによると、避暑地としての軽井沢の歴史は明治19(1886)年に遡るそう。カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏が当地を訪れ、その美しい清澄な自然と気候に感嘆し、家族、友人たちにそのすばらしさを推奨して、その夏この地へ避暑に訪れたのがはじまりだといわれています。

日光同様、当初は「国際避暑地」として外国人の数が多かった同所も、やがて有産階級をはじめとした多くの日本人が訪れる華やかな避暑地となりました。

古くは川端康成芥川龍之介といった文豪や、鳩山元首相などの政治家、ジョン・レノン・オノ・ヨーコ夫妻といったアーティストなど、多くの著名人も軽井沢に魅了されていることがわかっています。

「白糸(しらいと)の滝」や「雲場池」など、軽井沢には涼しさを感じられる観光スポットも多数。なかでも「白糸の滝」は、高さ約3m、幅約70mにわたって無数の細い水の流れがカーテンのように広がる幻想的な美しさが魅力で、軽井沢の自然美を存分に感じることができます。

【東京から白糸の滝までの所要時間・運賃】

■時間……2時間38分

■運賃……5,020円

※ 車を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-白糸の滝」おすすめルート

【早見表】酷暑に「避暑地」ランキング

以上、トップ3を見てきました。

近年では、今回紹介したような避暑地を「移住先」にする人も増えているとか。

リモートワークの普及などで働き方も多様化するいま、「涼しく快適なスポット」を新たなベースキャンプとするのもいいかもしれませんね。

出典:「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査。記事URL:https://newt.net/jpn/nagano/mag-60884942

(※画像はイメージです/PIXTA)