
風間俊介主演で、庄司浩平共演のドラマ24「40までにしたい10のこと」(毎週金曜深夜0:12-0:42ほか、テレ東系ほか/Lemino・TVerにて配信)第1話が7月4日に放送された。雀(風間)が「40までにしたい10のこと」のリストを書き出して孤独を感じる様子が描かれ、切なさが込み上げてきてたまらない気持ちにさせられた。X(旧Twitter)でも、「普通に風間くんの切ない仕草で泣きそうになったわ」「胸がぎゅってなる…」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下ネタバレを含みます)
■恋を諦めたアラフォー上司とイケメン部下による大人のラブストーリー
同ドラマは、累計発行部数75万部を超え、BLアワード2024総合コミック部門で1位を獲得したマミタ氏の同名漫画が原作。40歳目前の枯れた上司とアラサーのクールな高身長イケメン部下が織りなす、年齢、性別の垣根を越えた大人のオフィスラブストーリーだ。
風間は、職場では仕事のできる面倒見の良い頼れる上司だが、私生活は10年以上恋人がいなく、40歳を目前にして“やりたいことリスト”を作成するも、踏み出せずにいる枯れたアラフォー男子・十条雀を、庄司は、雀にひそかに思いを寄せながらも、社内ではクールな姿勢を貫き、雀の“やりたいことリスト”の存在を知ってから一途な思いで距離を縮めていく年下部下・田中慶司を演じる。
共演は、思ったことは即座に口から飛び出してしまう正直者でお調子者である雀の部下で、慶司の同僚・田中颯役の平井亜門、冷静沈着に仕事をこなし頼りになる雀の部下で慶司の同僚・宇多川茜役の高山璃子、田中のKY発言に的確にツッコみ、チーム内の信頼も厚い雀の部下で慶司の先輩・吉沢将役のワタナベケイスケ。
また、ドラマオリジナルキャラクターとなる、豪快な性格でお節介焼き、独り身の雀のことを気にかけている雀の同期であり友人の営業マン・黒木啓介を平子祐希(アルコ&ピース)が務める、さらに、雀を優しく見守るぬいぐるみ・すず子の声を声優の三石琴乃が担当。
■代わり映えのない毎日を送る雀はどこか焦りを感じていた
10年以上恋人がいなく、代わり映えのない毎日を送る十条雀。会社では部下をフォローしながら敏腕に仕事をこなしているが、40歳の誕生日を3カ月後に控え、どこか焦りを感じていた。そんなとき、ふと見たテレビ番組に影響され、「死ぬまでにしたいことリスト」を考える。
雀は「世界一周」「無人島キャンプ」「オーロラを見る」などを笑いながら書き出していくが、ぬいぐるみのすず子の声がして「それでいいの?」と問いかける。雀は「違う、俺はオーロラのことなんてこの十年考えたこともねぇ」と口走り、「本当にしたいこと」はなんなのかと向き合い、メモを握りつぶす。
■雀「俺がしたいことってこういう当たり前のことだ」
夜に会社のオフィスで一人デスクに向かう雀。「死ぬまでにしたいこと」を考えるが、死ぬまでにという設定が長すぎると思い、「40までにしたい10のこと」とパソコンに打つ。「そうそう、これこれ」と独り言を言うと、40歳までの3カ月間にできそうなことを考える。
「タコパ」と書いて「だって、タコパ一人じゃできないし」と心のなかで言い訳し、ハッとわれに返ったように立ち上がると、「そうだよ、俺がしたいことってこういう普通の、当たり前のことだ。普通だけど、アラフォーの俺一人じゃなかなかできないこと」と心の中でつぶやく。
雀は「デパ地下のケーキ全制覇」「服の趣味を変える」「シーパラ」などと考えながら書き出していく。しかし、いそいそと書いていた手を止めて考え、「恋人をつくる」と書いて本当にしたいことを思って口元に手をやる。そして、ゆっくりと一言「キス」と書くとその文字をじっと見つめ、潤む目を手で押さえる。その場から立って窓際に行った雀は窓に写った自分を見て「誰かに触れられたい」と思うのだった。
雀の感じる寂しさを思うと切なさが込み上げてきてたまらない気持ちにさせられた。X(旧Twitter)でも、「雀さんめっちゃリスト悩んでる。愛しい」「普通に風間くんの切ない仕草で泣きそうになったわ」「胸がぎゅってなる…」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。
◆構成・文=牧島史佳

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