YouTubeに「プロの華道家は庭の植物だけで生け花できるのか?」という検証動画が投稿されました。お花屋さんへ行かず、庭に咲く花だけで生けた結果は……?

【画像】驚きの仕上がり

 企画に挑むのは、華道家の宮本理城さん(@ikebana-rijo)。以前には、多くの家庭にあるガラス花瓶を使った花の生け方を紹介し、注目を集めました。

一般家庭の庭に咲いている花を生ける

 庭から花材として採取した植物の1つ目は、黄色い花がきれいなビヨウヤナギ。切り花として売られているものと比較して、やはり枝などが真っすぐではなくワイルドだと印象を話します。

 しかし、宮本さんは「むしろ望むところというか、ありがたいというか」と、生ける上でプラス要素だとコメント。クセのある花材1本1本の表情を見ながら、枝や葉を切り落としていきます。

 宮本さんは、枝の良さや挿したときの姿を「めっちゃいい」「とてもすてき」「かっこいい」と、庭に咲いていたビヨウヤナギを褒めちぎります。どこを切るか悩むシーンもありますが、むしろそれは全部残したいという思いからくるものでした。

 「野の花を生けて家で愛でる」というのはむしろあるべき姿だと語り、続けてもう1種類の植物も同じ花器に挿していきます。ちなみに、山に花材を取りに行くこともまれにあるそうで、「最近行けていないので行きたいですね」と語りました。

嫌われがちなドクダミも

 撮影日は5月29日で、2つ目の植物はこの時期に白い花(※厳密には白い部分は花弁ではなく苞)を咲かせるドクダミ。独特の匂いと強い繁殖力で嫌われがちな草花ですが、かれんな花だけでなく、「葉っぱもかわいいですよね」と魅力を話します。

 野の花は“曲がり”があったりするので、使い方は簡単じゃないかもしれないとしつつ、同時に野の花ならではの面白さや達成感も。そのため「なんかこういうのをやりたかったかも」という言葉が出るほど、とても楽しみながら生けることができたようでした。

 最後に入れたドクダミで、全体の印象のバランスを整えたら、かわいらしくも風情のある生け花に仕上がりました! 「プロの華道家は庭の植物だけで生け花できるのか?」という説の検証結果は、言わずもがな“できる”といった感じで、宮本さんは「むしろもっといっぱいやりたいぐらいな感じでしたね」と話しています。

「魔法みたいです」の声

 動画には「実に素敵です! 勉強になりました」「自然をさりげなく切り取ったよう」「すご~いっ! 魔法みたいです」などのコメントが寄せられています。

 YouTubeチャンネル「RIJO 生け花チャンネル」や宮本さんのInstagram(@rijo_miyamoto)では、生け花のコツや楽しみ方を発信しています。

画像提供:YouTubeチャンネル「RIJO 生け花チャンネル」/宮本理城さん

【画像】驚きの仕上がり