
将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負は7月6日、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)が前日に封じた第1局千日手指し直し局の46手目が開封され、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、22)の手番で再開された。
防衛6連覇を目指す藤井王位に、王位初挑戦の永瀬九段が激突する注目のシリーズが開幕。“真夏の七番勝負”第1局は、早々に熱い展開となった。
第1局は角換わりの出だしから膠着状態となり、午後2時23分に同一局面が4回繰り返される千日手が成立。両者による千日手の成立は、今春に行われた名人戦第4、5局に続き3局連続だった。
仕切り直しとなった指し直し局は、ここでも角換わりが志向された。すると先手の藤井王位が銀を腰掛けたところで、永瀬九段が銀を強くぶつける研究手を披露。これに藤井王位は銀の撤退を決断し、2度目の千日手の選択もあるかと騒然となった。しかし、互いが引かずにぶつかり合った結果打開の道が選ばれ、攻め合いへと発展。本格的な戦いが始まり、一手一手から目が離せない緊迫した状況となっている。
永瀬九段が前日に封じたのは、予想外の激しい一手だった。ABEMAの中継に出演した豊川孝弘七段(58)は、「藤井王位も意表を突かれたのでは。永瀬九段が振り駒で先手番を引いたが、千日手で後手番にして封じ手でこういう風にしようと思っていたらすごい作戦。善悪を超越している」と驚きを隠せない様子だった。
注目の開幕戦で白星を飾るのはどちらか。再開直後の進行から目が離せない。持ち時間は各8時間の2日制。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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