
【日本生命CUP2025】日本代表 70-78 オランダ代表(7月5日/有明アリーナ)
アカツキジャパン(バスケットボール日本代表)で大きな期待を背負う20歳の新星が、ゴール下でもみくちゃに。解説者からも「ファウル吹いたってくれ」と本音がこぼれた。
アカツキジャパンは7月5日、日本生命CUP2025(国際強化試合)でオランダ代表と対戦。8月のアジアカップに向けた大事な強化試合だが、ヘッドコーチのトム・ホーバスは「トライアウト」と位置付け、今回のロースターは平均年齢23.8歳という若手中心のメンバーとなった。
この若手中心のメンバーの中で躍動したのが、201cmの体躯を誇る20歳の川島悠翔だ。とりわけ話題となったのが、第3クォーターの残り1分53秒のシーンだった。
ポジショニングと勘の良さを活かして、川島は自軍ゴール下でリバウンドに成功する。ところが直後に2人の相手に挟まれたことでボールロスト。倒れながらもキープしようとする粘りを見せたが、最終的にはボールを奪われてしまった。
しかし、この場面についてABEMAで解説を務めた辻直人(群馬クレインサンダーズ)は、納得がいかなかったようだ。激しい接触だっただけに、「ファウルを吹いたってくれ!」と立て続けにコメントした。
ボールを奪ったオランダは再びチャンスを迎えるが、またも川島がリバウンドを回収。その直後に再び接触したが、ここで辻の「ファウルを吹いたってくれ」の思いが届いたか、レフェリーが笛を吹いた。
20歳の若武者による連続リバウンドは、ABEMAのコメント欄やSNSでも話題に。ファンからは「川島は代表に定着するな」「川島悠翔には可能性しか感じない」「リバウンドあんなに取れるものなのか」「川島悠翔のリバウンドすごすぎたなあ。桜木花道かと思った」「川島選手のリバウンドに惚れ惚れとしていた今日」など絶賛の声が寄せられていた。
実際にリバウンドにおける存在感は、スタッツにも表われている。OR(オフェンスリバウンド数)はチーム1位の4回、DR(ディフェンスリバウンド数)はチーム2位の9回を記録し、合計リバウンド数の13回は両チームトップだった。ホーバスHCからも試合後、「今日は川島選手がすごく良かった。リバウンドもディフェンスも本当にすごかった」と名指しで称賛されていた。
川島は2023年3月に福岡大学附属大濠高校を中退し、オーストラリアのNBAグローバルアカデミーへ。昨秋からアメリカのシアトル大学で鎬を削る。8月のアジアカップのメンバー入りに向けて猛アピールを続ける新星は、今日15時からのオランダ代表との再戦でも自らの持ち味を披露することができるか。要注目だ。
(ABEMA/バスケットボール男子日本代表)

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