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 主要格安SIMの料金表とともに、格安SIMSIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。今回は、6月末に発売されたシャープの新エントリー機「AQUOS wish5」をレポート。シンプルでアカ抜けたデザイン、そして日本メーカーならではの高機能さを備えつつ、価格は3万円台半ば。幅広い層に勧めやすい1台に仕上がっている。

“全部入り”スマホとしては最も安価な価格帯
でもしっかり基本性能はアップさせての新登場「AQUOS wish5」

 FeliCaや本格的な防水・防塵など、日本のユーザーが求める機能を幅広くサポートする“全部入り”スマホとしては、最も安価な価格帯に位置づけられる「AQUOS wish」シリーズ。今年の新モデル「AQUOS wish5」は、その価格の中でもさらなる性能アップを果たして登場した。SIMフリー版での実売価格は3万円台半ば。

 AQUOS wish5の魅力としてまず挙げられるのがデザイン。シンプルながらもアカ抜けた外観と魅力的な5色のカラバリ。AQUOSスマホで共通のmiyake design監修による自由曲線のカメラ部はすっかり定着した。世の中全般では「Androidスマホ=安いモノ」とまだまだ見られがちだが、コストの制約の中でも“安っぽさ”を感じさせないのはうれしい点だ。

 基本性能も価格相応の部分はありつつ、着実に進化している。6.6型液晶は解像度こそHD+ながら120Hz対応に。指の動きに応じる滑らかなスクロールで「(安価な)Androidスマホは動きがガタガタ」を昔話にしている。防水対応もIP9Xをサポートし、高温高圧の水流に耐える性能を持つようになった。

 メインとなるSoCはMediaTek Dimensity 6300に変更。Antutuのスコアは40万点強なので、3Dを活用した本格的なスマホゲームには厳しいが、それを望むなら上位クラスの製品を購入するべきだろう。なお、メインメモリーは引き続き4GB。ただし、ストレージを活用したメモリー拡張機能は利用できるようになっている。

 カメラも引き続きレンズは1つで、約5010万画素。明るい場所であれば精細感も十分な写真が撮れる。ちなみに今回テストしたのはSIMフリー版だったので、シャッター音をオフにすることが可能だった(キャリア版は不可)。

 特殊詐欺が疑われる会話に警告をしたり、子供向けモード、子供になじみがある教科書で多く用いられているフォントへの変更など、海外メーカー製スマホにはまず無さそうな機能も多数搭載。日本のスマホユーザーが安心して利用できる1台と言えそうだ。

人気の音声通話付きSIMの料金表(税込)

※1:au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある
※2:加入から7ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円)
※3:加入から6ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円)

 
【格安スマホまとめ】シャープ「AQUOS wish5」は日本メーカーの良さとデザインが光る、3万円台半ばの全部入りスマホ