7月7日ファイナルファンタジーIXが発売された日だ。

ファイナルファンタジーIX』(以下『FF9』)は、2000年7月7日スクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたプレイステーション用ソフトで、『ファイナルファンタジー』シリーズの9作目。

FF9』は原点回帰がテーマのひとつになっている。そのため本作では、リアル調のキャラクターや現代やSF感のある世界設定だった『FF7』や『FF8』と異なり、中世系のファンタジー路線かつゲームシステムもオーソドックスなものになっている。本作では、キャラクターデザインも頭身の低いデフォルメされたもので、ストーリーも王道路線だ。

(画像は『ファイナルファンタジーIX』公式サイトより)
(画像は『ファイナルファンタジーIX』公式サイトより)

キャラクターの育成システムも、武器や防具にアビリティがあり、戦闘を重ねてアビリティポイントを溜めるとそのアビリティが習得できるという、直感的でわかりやすいシステムを採用。誰でも簡単にプレイできる作品であった。

(画像は『ファイナルファンタジーIX』公式サイトより)

もちろん、キャラクターによって装備できる武器や防具、戦闘中に使用できるコマンドに差があるので、シンプルながらも、どのキャラクターをメインで使っていくのかを考えたり、ボスに有効なキャラクターやアビリティをうまく使っていったりという楽しみもある。

FF9』はやり込み要素も豊富で、ゲーム中に”なわとび”や”かけっこ”、”チャンバラ”といったミニゲームも数多くあるほか、ョコボでのお宝さがしストーリーボスよりもはるかに強い隠しボスなど、その内容はさまざま。

(画像は『ファイナルファンタジーIX』公式サイトより)

中でも、隠し武器のエクスカリバーII」は本作のやり込みを語るうえでは欠かせない要素のひとつ。エクスカリバーIIは、ゲーム内のプレイ時間で12時間以内に、ゲーム終盤のとある場所を調べると入手できるというものだった。

ただ、エクスカリバーIIの入手条件は先述のとおり非常に厳しいもので、プレイヤー間では”インターネットでの噂にある怪しげな存在”のような扱いをされていた。しかし、取得したプレイヤーが増えるにつれ、本アイテムがゲーム中に実在することが明らかになっていった。

12時間以内にエクスカリバーIIを取得できる場所にたどり着くのは意識してプレイしないと難しく、昨今のRTAリアルタイムアタック)のようなプレイをする必要があった。なお、当時はムービー中にプレイステーションの蓋を開けることでムービースキップでき、これを活用することでエクスカリバーIIの取得が幾分か楽になるという裏技も。

FF9』はプレイステーション4Nintendo Switch、Steam、スマートフォンにも移植されており、これらのバージョンではムービースキップ機能など便利な機能などが追加されている。

『ファイナルファンタジーIX』公式サイトはこちら