
京都大学(京大)は7月4日、量子力学が支配するミクロな世界では時間が逆戻りできる可能性がある“可逆的なシステム”であるにもかかわらず、なぜ我々の住むマクロな世界になると、時間が過去から未来へと一方的にしか流れない「時間の矢」が生じるのか、その理由を解明する具体的な物理モデルの構成に成功したと発表した。
同成果は、京大 情報学研究科の大久保健一大学院生(現・公立諏訪東京理科大学 講師)、同・梅野健教授の研究チームによるもの。詳細は、米国物理学協会が刊行する非線形ダイナミクスと複雑系を扱う学術誌「Chaos:An Interdisciplinary Journal of Nonlinear Science」に掲載された。
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(波留久泉)

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