
阪神が強い。6日のDeNA戦(横浜)に5ー1と快勝。初回に森下翔太、佐藤輝明のアベックアーチが飛び出すなど、絶好調。破竹の8連勝、貯金も今季最多の「15」とセ・リーグ他球団を突き放し、独走気配を見せ始めた。
初回は好投手、アンドレ・ジャクソンから森下がチェンジアップを捉え先制2ランを放つと、続いて打席に入った佐藤輝もすぐさま21号ソロを放つ。
森下は8回にもバックスクリーンへソロを放ち、プロ2度目となる1試合2発と状態を上げてきた。
また投げては左腕、伊藤将司の好投も光った。
初回に3点と打線の援護もあり、持ち味の低めを意識した丁寧な投球でDeNA打線を封じ込める。許した失点は牧秀悟に浴びた一発のみと、7回5安打1失点で3勝目をマークした。
2カード連続のスイープ、破竹の8連勝の裏では強みの投手陣と先を見据えて、主力に積極休養も与えながらチームを前に動かす藤川球児監督の采配も注目されている。
3回二死二塁で左中間を破る適時二塁打をマークした大山悠輔は7月打率は.524、7試合連続安打中と一気に状態を上げてきた。
その大山には移動ゲームとなったカード初戦をベンチスタートとして、体力を温存。しっかりコンディションを整えてから、ゲームに臨ませる姿勢を指揮官は選択したことも注目された。
ここからがペナントにとっては本番とあって、先にも試合前練習で選手のアップに短パンを導入するなど、パフォーマンス維持のために目配りを欠かさない。
そして投手出身監督として真骨頂となる、投手力の強みも際だつ。チーム防御率は圧巻の「1.93」(6日現在)。
この試合で3勝目をマークした伊藤将は防御率0.59、すでに2完封をマークしているジョン・デュプランティエが1.31、ドラフト1位左腕の伊原陵人が1.26、リーグトップタイの8勝をマークする村上頌樹が1.76、才木浩人がリーグ2位の1.56と他球団垂涎の先発陣のラインアップとなっている。
この投打の充実の布陣を整えたのが新任の藤川監督とあって、ファンの間からも「強すぎて、笑えてきた」「球児采配、いよいよやばいな」「藤川監督、大優秀だと思っている」「就任1年目でここまでやってる藤川監督が凄い」と、反響が高まっている。このままぶっちぎれば、長期政権も視野に入る。
さらに圧巻なのは、投手陣においてはファームにも左腕、高橋遥人、ジェレミー・ビーズリーと1軍舞台の活躍を待つ実力者たちがそろっていること。
6.5ゲーム差をつける2位広島とは相手本拠地のマツダで8日から3連戦を戦う。独走態勢を固められるか、注目カードとなる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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