宇佐卓真と平野宏周のダブル主演によるドラマ「被写界深度」の第4話が、7月4日よりFODにて独占配信された。紺野によって音楽を好きでいることを肯定された早川が、音楽への思い、そして紺野への思いも自覚する姿が描かれ、見ている方も胸がキュンキュンとときめいた。本記事では、そんな第4話の注目ポイントを紹介する。(以下、作品のネタバレを含みます)

【写真】宇佐卓真“早川”&平野宏周“紺野”、屋上で見つめ合う姿が美しい

■“大好きなもの”に対して正反対な男子高校生2人によるラブストーリー

本ドラマは、原作者である苑生の初のWEB連載作品で、年間920万PVを記録し、2017年に大洋図書よりコミックス化された話題作の実写ドラマ化。大好きだった音楽を自ら捨てて心を閉ざした高校生の早川秀一郎と、大好きなカメラに一途に向き合うブレない同級生・紺野遼平。正反対な2人が出会い、友情から別のものへと変化していく様子を描いている。いつも笑顔で人気者だが、どこか虚しさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を宇佐が、クールで無愛想だが、真っ直ぐな心を持つ紺野遼平役を平野が演じる。

■早川が音楽に前向きになり、紺野への気持ちにも気付く

第4話では、早川が曲作りに励み、音楽に前向きであることを後輩の杏にも報告。そして、これまでつかみきれていなかった自分のなかにある紺野への気持ちにも気付くようになる。

今回まず注目して欲しいのは、音楽に対して前向きになる早川の姿。部屋でギター片手に作曲をしているとうっすらと笑みを浮かべて目に輝きを宿し、友だちとはカラオケにも行くように。紺野のように好きなことにまっすぐに向き合えるようになった早川を見ると、「良かったね」と声をかけたくなるほど胸が熱くなる。

ピュアな早川と無自覚な紺野にキュン!

そして、早川は学校で紺野を見かけると、「友だち…なのに、これまで直視してこなかった感情が一気に膨らんできていた」と心のなかで呟き、紺野からいちごみるくのジュースをもらうとうれしそうにニコニコと顔をほころばせたり、音楽のメモを距離感ゼロで覗き込む紺野を意識してドキドキしたりする様子を見せた。

さらには紺野を思いながら曲を書く姿に、早川が紺野に恋している気持ちがダイレクトに伝わってくる。音楽にも紺野への気持ちにも素直になった早川が前へ前へと思いを進めていくさまに、こちらも一緒になって心が昂ってしまう。恋って素敵だなとピュアな思いに胸が膨らむ瞬間だ。

また、早川にスポットが当たっている第4話だが、距離感ゼロで早川の前で無防備に肌を出して着替えたり、後輩女子からのご飯の誘いをさらっとかわすも早川には自分からご飯に誘ったり、と無自覚な紺野も見逃せない。紺野派の視聴者も胸キュン必至となっている。

加えて、ラストには早川から紺野へのキスシーンも登場。完成させた曲を紺野に最初に聞いてほしいと言って聞かせ、繊細な旋律に目をつぶって聞き入り感動した紺野に、早川は不意打ちで唇を重ねる。紺野の部屋での怒りに任せた挑発的なキスとは違う、恋心を込めたさわやかで柔らかいキスに心臓が早鐘を打つ。早川は告白の言葉も語り、彼に対して紺野がどんな反応を示すのかも見ものだ。これから彼らの関係はどうなっていくのか、今後の展開からもますます目が離せない。

構成・文=牧島史佳

「被写界深度」第4話より/(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会