
マカフィーは7月1日、「より安全な夏の旅行調査」の結果を発表しました。それによると、日本の旅行者が「夏の旅行に向けて支出を抑える一方で、詐欺被害に遭いやすくなっている」実態が明らかになったとのこと。
調査では、2025年に旅行を計画している日本人は約半数に上り、そのうちの93%が節約を意識していると回答。特に旅行中の食費や衣装を抑える人が多いようです。そのほか宿泊施設(34%)、航空券(27%)、アクティビティー(23%)にかかる費用を抑えるという回答も見られましたが、後者3つは安値を追い求めるあまり、詐欺に遭遇する可能性を高めてしまうリスクがあるとのこと。
この夏に旅行を計画している人たちが注意すべきリスクと対策は下記の通りです。
旅行前の対策
詐欺に注意:フィッシングメールやSMS、なりすましサイト、偽のお得情報などは、個人情報や金融情報を詐欺師に悪用される原因となります。URLやメッセージ内容をよく確認し、予約しかできないページや、反応がないSNSアカウントなど、不審な点がないかをチェックしましょう。不明なリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりするのは避けてください。
宿泊施設の確認:偽の掲載情報を見抜くために、画像の逆検索を活用しましょう。口コミを確認し、同じ宿泊施設が複数の信頼できる旅行予約サイトに掲載されているかを確認することも重要です。
セキュリティ対策の導入:「McAfee+」などのサービスを活用することで、不審なリンクやサイトを検知・ブロックし、自分や家族のオンライン上の安全を守ることができます。安心してインターネットを利用するために、信頼できるセキュリティ対策を取り入れましょう。
旅行中の対策
相手の身元を確認:詐欺師がホテルのスタッフやガイドを装うことがあります。個人情報や貴重品を渡す前に、必ず相手の身元を確認しましょう。
安全なネット接続を確保:公共Wi-Fiを利用すると、個人情報が漏洩するリスクがあります。安全にインターネットを利用するために、VPNの使用をおすすめします。
QRコードに注意:偽のQRコードから詐欺サイトに誘導される可能性があります。不審なリンクを検知できるセキュリティソフトを利用しましょう。
SNS投稿は控えめに:現地での位置情報の投稿は、詐欺や盗難を招く原因になります。旅行後にシェアするのが安全です。
今回の調査結果に対して、マカフィー株式会社の栗山憲子代表取締役社長は、次のようにコメントしています。
「旅行シーズンになると、サイバー犯罪者は“お得すぎる”情報をエサに、旅行者を巧みに誘い込みます。実際、日本では10人に1人が旅行詐欺の被害に遭っており、特に海外の旅行予約サイトでは言語の壁や不明確なキャンセルポリシーが問題を複雑にしています。“おかしいな”と感じたら、一度立ち止まって確認することが、安心・安全な旅行への第一歩です。マカフィーは今後も、旅行者が安心してインターネットを利用できるようサポートしてまいります」

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