東映は7月6日、テレビシリーズ「仮面ライダー」の新作「仮面ライダーゼッツ」を発表した。同日にはティーザー映像も公開。SNSでは映像の背景や仮面ライダーそのもののデザインに漂う“生成AIっぽさ”が話題になっており、11日に予定されている続報に注目が集まっている。

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 ティーザー映像は、新しい仮面ライダー「ゼッツ」や、その変身ベルトの見た目などを披露するもの。仮面ライダーシリーズ公式Webサイトでは番組の設定も一部公開し、ゼッツが「人の夢に潜入し、ミッションを遂行するエージェントである」ことを明らかにした。

 SNSで話題になっているのは、ゼッツが日本風の寺社や砂漠、夜のビル街などを背景にたたずむワンシーンだ。背景はいずれも不自然にゆがんだりぼやけたりしており、SNSでは生成AIを使っているのではないかとの声が多い。

 中には、ゼッツ自身のつるつるとした質感や、どことなく過去の仮面ライダーをほうふつとさせる外見に対し「生成AIが出力した仮面ライダーみたい」とする意見も。夢に入り込むという設定に説得力を持たせるため、あえて安定した画像・映像が出力できない生成AIを使っているのではないかとする声もある。

 一方で「仮面ライダー作品に生成AIを使ってほしくない」など否定的な意見も。ティーザー映像に英語の音声が使われていることや、ゼッツの外見が“アメコミヒーロー”のようにも見えることから「海外展開を意識しているのだろうが、海外で生成AIの利用が受け入れられるのか」と不安視する投稿も見られる。

 なお、東映は現時点でティーザー映像などにおける生成AI活用の有無は明らかにしておらず、SNSでの話題や議論は全て臆測に基づくものだ。ただし同社は、放送中の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」のストーリーや怪人のデザインにモチーフとして生成AIを取り入れるなど、AIを積極的に扱う姿勢を見せている。