木村文乃が主演を務めるドラマ「愛の、がっこう。」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系 ※初回は夜10:00-11:09/FODTVerにて配信)の制作発表が7月8日に行われ、木村、ラウール田中みな実、中島歩、沢村一樹が登壇した。

【写真】木村文乃から「かわいい」と言われ照れ笑いをするラウール

■禁断なのに純愛なラブストーリー

タイパ”“コスパ”が求められる時代に“タイパコスパも悪く面倒”な恋愛は少し遠ざけたいと感じる人もいる現代。そんな時代だからこそ現代にアップデートした新たな純愛ドラマを届けるべく、脚本・井上由美子×演出・西谷弘がタッグを組んで描く、「恋への憧れの扉」をこじあけるような、完全オリジナルの新たなラブストーリーとなっている。

木村演じる恋に奥手で真っすぐすぎる高校教師・愛実と、ラウール演じる人懐こさとトークスキルを持つホスト・カヲル不器用な2人が、さまざまな障壁にぶつかりながらも“愛”を求める姿が描かれていく。

■結末が分からない“ざわざわ”感が魅力

井上氏のオリジナル脚本ということが本作の出演を決めた一つの理由だったという木村。「台本を読んでみて、役を演じるというよりは一人の人の人生を生きるんだという感覚が強くなりました」と言い、オリジナル脚本ということで結末もまだ知らないことから「ぞわぞわざわざわしながら最後まで撮影できると思うと、楽しいことだなと思っています」と、結末を楽しみにしている様子を見せる。

また、中島も「倫理観を揺さぶられるような人ばかりが出ていて、正しい倫理観も壊れていて見えないので、こういう人たちを見て腹が立ったりとか、共感したりとか…。視聴者の皆さまの感想が非常に楽しみです」と、木村がざわざわ感を感じていることに共感。

田中も「正しいって何だろうとか、自分が思う正義感とかって果たして本当に正しいのかというのを、いろいろと考えさせられるなと感じています」とまとめていた。

ラウール「会えば会うほどかわいく見えてくる」

秘密の個人授業をすることで徐々に距離を縮めていく愛実とカヲル。木村は、ラウールとの撮影で印象に残っていることを聞かれると「屋上のシーンは撮り終わるまでに2、3カ月くらいかかっていて…リハーサルを重ねて、そういう時間を経ていく中で、ラウールさんってすっぴんがかわいいなって(笑)」と明かす。

「いつもカヲルは化粧をしているので、メークをしている姿を見ることが多かったんですけど、リハーサルでメークをしていない姿を見て、21歳のかわいい男の子がそこにいました」と言い、ラウールは少し照れた様子で「ありがとうございます」と返していた。

また、ラウールは木村の印象について「会えば会うほどかわいく見えてくるなって」と言うと「ペットのような感じですか?」というツッコミを受ける。どんなところがすてきなのかを問われ、「大人なんだけど、かわいらしいなって。説明は難しいんですけど…そこは愛実とも通ずるところで、愛実さんに見えてくるんです」と、木村と木村演じる愛実に重なる部分があると答えた。

木村は、そんな愛実という人物を作り上げる上で、今回が初共演となる田中を参考にしていたことを告白。「愛実は、私自身とは真逆の人で、周りに参考にできる人もいなかったのでどうしようと思って焦った結果、田中みな実さんをモデルにしました」と言うと、田中は「初耳です」とびっくり。

「きゃしゃ感みたいなものをどうやったら出せるかなと思った時に、田中さんが動画で『きゃしゃ感は首を伸ばして脇を締める。これで大丈夫』と言っていて…」と田中の声まねを披露。そんな木村に「似てました(笑)」と田中は笑顔を見せていた。

木村文乃「自分の隣にいる人の話と思って見ていただけたら」

今回初のホスト役となったラウールは、「ちょっと触れていいのか分からない世界なんですけど、井上さんが書かれて、西谷さんが演出するカヲルはとってもいとおしいキャラクターなので、僕もカヲルのことをすごく好きで演じていて楽しいです。最初はどう演じていいか分からなかったんですけど、自分がステージに立っているときと同じようなニュアンスも含まれているかなと思いました」と、手応えを感じている様子。

そんなラウール演じるカヲルが働くホストクラブの社長を演じる沢村は「ラウール自身が持っているういういしさみたいなものと誠実さがそのまま役に反映されています」と、ラウールが作り上げたカヲルを絶賛した。

最後に、木村は「愛というテーマはとても壮大なので、一概にどの層の方に、というのは言いにくいのですが、ただ出てくる登場人物が本当に個性豊かな人ばかりで、みんなに共通して言えることがあって。それは、みじめで苦しくて隠したい自分を気付いたらさらけ出してしまって、裸足で真っすぐ歩いてた、そんな人たちが集まっています。なので、愛ってなんだろうって、その答えは死ぬまで考えるし、答えは出ないものだと思うのですが、自分が直面したときにやれることの一つとして、愛は分からないけど、愛への向かい方はこうかもしないって思ってもらえるようなもがき方を全員がしているので、自分の隣にいる人の話と思って見ていただけたら、見てくださった方が会いに迷う時に、一つの道しるべになるんじゃないかなと思います」とコメントし、会見を締めくくった。

「愛の、がっこう。」制作発表に登壇した木村文乃/※ザテレビジョン撮影