
この記事をまとめると
■ランボルギーニのイベント「Lamborghini Esperienza GIRO」が北海道で開催
■レヴエルトやウルスSEなどが北海道の大自然を舞台に3日間の特別ツーリング
■一流のホスピタリティとカルチャー体験が選ばれた参加者を深く魅了した
選ばれしオーナーのみが参加できるスペシャルイベント
ランボルギーニが世界各国で開催するツーリングイベント、「Lamborghini Esperienza GIRO」(ランボルギーニ・エスペリエンツァ・ジロ)。それは至上のホスピタリティのもと、選ばれたカスタマーのみに提供されるプログラムだ。
ちなみに日本でこのGIROが初開催されたのは2017年のこと。今年のGIRO Japanは、雄大な自然に恵まれた北海道を舞台に、23台の参加車を迎えて行われた。今回はその全プログラムに参加することができたので、その感動的な体験をリポートすることにしようと思う。
プログラム初日の6月18日、スタート地点となった新千歳空港に隣接するホテル、ポルトムインターナショナル北海道に集まった参加車の姿を見た瞬間から、まずはこのイベントの素晴らしさに圧倒される。
23台のエントリーのなか、なんと13台もが現在でもなおオーダーから長い納車待ちの時間が必要とされる、12気筒PHEVスーパースポーツの「レヴエルト」。ほかにSSUV(スーパーSUV)の「ウルス」や、そのPHEV版である「ウルスSE」。
あるいはカウンタックの生誕50周年記念モデルとして限定販売された「カウンタックLPI800-4」、ランボルギーニとしては初となるオールテレイン・スーパースポーツの「ウラカン・ステラート」など、それはまさに現在のランボルギーニを象徴するかのような顔ぶれだ。
まずはウルスSEのステアリングを握り、GIRO Japanのスタートを切る。事前に行われたドライバーズ・ミーティングで、23台の参加車は4つのグループにわけられる。それぞれに無線でルートガイドを行ってくれるプロドライバーによる先導車がつくので、ルートマップは配布されるものの、それを見る必要はほとんどない。つまり、ドライバーとパッセンジャーは、自身の愛車がもつパフォーマンス、そして北海道という絶好のロケーションを楽しむことに集中できるという仕組みなのだ。
加えて、万一のトラブルに備えては、イタリアのランボルギーニ本社でトレーニングを受けたテクニシャンが帯同。ドライブの前後には常に適切なメンテナンスも行われる徹底ぶりである。
贅沢かつホスピタリティ溢れるツアー内容
ツアー初日のルートは、ユネスコの世界ジオパークに認定されている洞爺湖有珠山ジオパークを駆け抜け、宿泊地であるパークハイアットニセコHANAZONOに至るまでの約135km。途中の休憩ポイントで、ウルスSEからレヴエルトへと乗り換えて目的地を目指したが、ここで2025年のGIRO Japanがなぜ北海道で行われたかの意味を改めて理解する。
現在のランボルギーニ車にとってパフォーマンスとともに重要なコンセプトは環境性能との両立。PHEVのシステムを採用してきたことなどは、その象徴的な動きともいえるのだが、たしかに雄大なジオパークのなかをドライブしていると、それがスーパースポーツの未来にとってはとても大切なことであることが自然にわかるのだ。
到着したパークハイアットニセコHANAZONOでは、豪華なウェルカム・ディナーが開催され、ここではアイヌのパフォーマンスなど、北海道ならではのカルチャー、そしてホスピタリティを味わうことができた。
さらに、ディナーのあとにはアフターパーティの場が設けられ、参加したカスタマー同士の交流も積極的に行われた。年齢も仕事も人それぞれだが、そこは同じランボルギーニを愛車とするエンスージアストだけに、さまざまな話題は夜遅くまで尽きなかったようだ。
ツアー2日目となった6月19日。この日は1972年に開催された札幌冬季オリンピックでスキージャンプ会場となった大倉山ジャンプ競技場などに立ち寄り、石狩湾に面した国内有数の港湾都市として知られる小樽を目指し、ふたたびニセコへと戻る約200kmのルート。小樽では、かつて海運の要となった小樽運河のクルージングが用意されるなど、この日もカスタマーを飽きさせないプログラムが続く。
そして、最終日の6月20日は、スタート地点の新千歳空港へと再び洞爺湖有珠山ジオパーク、そしてお待ちかねの高速道路を走る。約140kmというルートをドライブするなかで常に感じていたのは、噂に聞いていたとおりのホスピタリティの素晴らしさ、そしてこの貴重な時間がいつまでも続いてほしいという切なる願いだった。
GIRO Japanはもちろん来年も開催される予定。はたして次は、どのようなロケーションとホスピタリティで、特別なランボルギーニのカスタマーを楽しませてくれるのだろうか。

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