現地時間2025年7月7日にラナ・デル・レイが、現在世界で起こっている二つの危機について発言した。彼女は米テキサス州で発生した致命的な洪水による被災者たちへの支援のメッセージを共有した後、そのコメント欄でガザで続く紛争による“胸が張り裂けそう”な人命の損失を悼んだ。

 米南部の人々に愛を伝えるためにインスタグラムに投稿したラナは、テキサス州中部で豪雨に見舞われた人々について、「この状況にあるすべての人に心からお見舞い申し上げます」とコメントした。米CNNによると、7月4日暴風雨が発生して以来、この自然災害により少なくとも95人が死亡している。

 ラナは、雲ひとつない青空の写真にピンクのテキストを重ね、「洪水以来、私たちは毎日皆さんのことを考えています」と投稿し、「今週は一日中皆さんのために祈っています。行方不明の愛する人たちを捜し続ける間、すべての天使たちがあなたたちを見守ってくれますように」と綴った。そして、「これはまさに前例のない事態で、想像もできません」と付け加えた。

 洪水による死者の数は増え続けており、その中にはグアダルーペ川沿いで行われていたサマーキャンプキャンプミスティックに参加していた27人の少女たちとカウンセラーも含まれている。米CNNの報道によると、10人のキャンプ参加者と一人のカウンセラーが依然として行方不明となっている。

 ラナはテキサスの大災害について声を上げた数人のミュージシャンの一人であり、ビリー・アイリッシュミランダ・ランバート、シャキーラ、マレン・モリスもここ数日に追悼のメッセージを投稿している。州内では依然として降雨が続く中、救助活動が続けられている。米CNNの最近のインタビューでカービルのジョー・ヘリング・ジュニア市長は、嵐はあまりにも突然のことで事前に警報も発令されなかったと述べている。

 この投稿のコメント欄でラナは、1年以上も続いている中東の人道危機についてもファンに思い起こさせた。洪水について発言しながら、ガザの危機については触れない理由を疑問視する投稿者に対し彼女は、「もちろん、私たちは毎日パレスチナのために祈っています」と答え、「私はすべての国々同士の平和を願っており、イスラエルパレスチナの紛争に関するニュースを常にチェックしています。和平条約が締結されそうになったときは、とても希望に満ちていました。遠くからニュースの展開を見守ってきた私にとって、それが最大の願いでした」と続けた。

 ハマスが2023年10月7日イスラエルに対して攻撃を行い、1,200人を殺害、251人を人質に取ったことを受け、イスラエルはテロ組織に対する戦争を宣言した。それ以来、ガザ地区とその周辺では、大規模な飢餓とホームレス状態が蔓延している。ロイター通信によると、その後の暴力で55,000人以上のパレスチナ人が死亡している。

 ラナは、「戦争犯罪によって罪のない犠牲者が殺されるのを見るのは、いつだって辛いものです。すべての人を満足させる言葉づかいなど決してありませんが、それが私の個人的な真実です。政治的な状況を注視しており停戦を強く望んできました。これは長年にわたる紛争であり、私はその理解に努めてきました。何らかの解決の道が見つかっていないことは、胸が張り裂けそうですし理解不能です」と綴っている。

 そして、「それは私の毎日の会話の話題の一つであり、このような状況において私たちができることを常に考えています。私はいつもそうしてきました」と彼女は付け加えた。

ラナ・デル・レイ、米テキサス洪水被害者に支援を表明&パレスチナのために毎日祈っていると明かす