
約250年前に建てられたフランスの修道院を修繕しようというプロジェクトがYouTubeで公開されました。普通の家とは規模が桁違いなリノベーションに、動画は記事執筆時点で441万回以上再生され、6万件以上の高評価を獲得しています。
約250年前に建てられた修道院を改修
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「The Pethericks」(@ThePethericks)。ずっと放置され廃墟になっていたフランスの修道院を、3年間コツコツ修復する様子を公開しています。
修道院は1772年に建てられたもので、約2世紀にわたりシスターの住まいとして使われていたのだそうです。しかし、1950年代になって利用者の減少に伴い、病院として改築されることに。そのあとは、リタイアしたシスターが暮らす場所となりました。
その後、約14年間放置されていた修道院はほぼ廃墟と化していました。このクラシックな建物に最初に足を踏み入れたときは、歴史の残る忘れ去られた世界に足を踏み入れたようだったといいます。
この修道院は46万ユーロ(約7800万円)で購入され、約3000平方メートルの敷地を数人でリノベーションすることに。手始めに庭の雑草を取り除きましたが、それだけでも、数カ月もかかってしまいました。
キッチンと食堂を修復
続いて、シスターの食事を準備し、全員で食事をする場所だった、キッチンや食堂の修繕に取り掛かります。あまりに広いので、漆喰塗りの壁をはがし、サンドブラストをかけ、断熱材を入れ、床暖房を設置という作業だけで1年を要しました。古い建物であるうえ、もともと質素な暮らしを求めるシスターの住まいを、現代の人間の生活基準に合わせてリノベーションするというのは大変な作業です。
一方、食堂はダイニングルームとして改築するにはあまりに広すぎるため、2階建てのギャラリー付き書斎として使うことになりました。事前にモデリングした書斎は広くてクラシックな「図書館」のような雰囲気で、これが現実のものになると思うとわくわくしてきます。
歴史ある修道院が現代の住まいに!
さらに礼拝堂にはギャラリーやバーも設置。壁や天井を壊してはゼロからコツコツ修繕を進め、時間と手間を惜しまず作業に没頭する様子には、思わず引き込まれるものがあります。加えて、歴史的な建築物の美しさや古典的な装飾はできる限り生かし、残そうとする姿勢もすてきです。本当に完成する日が待ち遠しいですね。
「愛が見える」「素晴らしい!」と反響
動画には、「だからヨーロッパの建物が好きなんだ。何年放置されていても、壊すことなく修復できるんだよ」「素晴らしい! 皆、よくやったよ」「キッチンと書斎は信じられない仕上がり」「こんなに大変だったんだ。ここまで変身するとは」「愛が見える。全員が修道院に光を添えているね」「この変貌を見ることができてよかった」などの声が寄せられています。
YouTubeチャンネル「The Pethericks」(@ThePethericks)では、他にも日々行われている修繕の詳細をつぶさに投稿しています。
画像引用:YouTubeチャンネル「The Pethericks」(@ThePethericks)

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