株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長:岩瀬大輔、以下:ベネッセ)は、このたび、中学生向けのフリースクール※1「ベネッセ高等学院 中等部」(以下:中等部)を2025年10月1日(水)に開校します。入会受付を、7月8日(火)より開始し、オンライン説明会を随時開催してまいります。

※1:不登校の子どもに対して学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設のことを言います。
文部科学省https://www.mext.go.jp/march_lion/torikumi_futoukou.htm

 ベネッセは、子どもたちの多様化する“学びの場”ニーズに応えるため、通学とオンラインの両方に対応した「まなびサードプレイス」を提供する新たな事業に取り組んでいます。今年4月1日にスタートした高校生向けの通信制サポート校「ベネッセ高等学院」に続き、このたびは中学生向けにフリースクールを開校いたします。本事業を通じて、子どもたち一人ひとりが自分らしい学びの場と学び方を選び取り、将来の可能性を大きく広げていくことを支援してまいります。


■中学生向けフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」の概要

 中等部は、高等学院に併設する形で展開します。全国11か所で展開するキャンパスへの通学、またはオンライン学習が選択でき、全国からの入会が可能です。

 生徒には、「進研ゼミ」をはじめとする、ベネッセがこれまでの教育事業で培ってきた各種オンライン教材・プログラムに加え、ベネッセ高等学院専用の“さかのぼり専用AI教材” 「進研ゼミRouteBe」を提供します。さらに、クラス担任・赤ペンメンターの“W先生サポート”体制により、日々の学習と将来の進路のサポートを行います。

 なお、義務教育段階でフリースクールを選択した場合に課題となる在籍校での出席認定については、学習教材の取り組み履歴などのデータを活用し、生徒が現在の中学校に在籍しながら「出席扱い制度」※2に申請できるようサポートも行います。


※2:文部科学省は、不登校生徒の学校復帰や進路選択のための支援として、令和元年に「出席扱い制度」を発表しました。ICT等を活用した学習活動を行う場合、一定の要件を満たすことで出席日数を認められる場合があります。令和4年度には11,541名の認定がありました。

■オンライン説明会の開催について

 学院長の上木原より、中等部の仕組みやカリキュラム、学費や助成金などを、最新の生徒の様子と合わせてお伝えするオンライン説明会(参加無料)を7月16日(水)より随時開催します。カメラ・マイクオフで参加でき、チャットでご質問いただけます。中等部のウェブサイトより参加お申し込みいただけます。

▶開催日時 :1.2025年7月16日(水)19時30分~

       2.2025年7月19日(土)10時30分~

       3.2025年7月24日(木)19時30分~

       ※各回の内容は同じです。

       ※上記以降も、毎月実施します。最新情報はホームページをご確認ください。

▶お申し込みURL:https://benesse-gakuin-ss.resv.jp/reserve/calendar.php

■「ベネッセ高等学院 中等部」の3つの特徴

1)個人の生活状況に合わせた個別時間割を作成し、日中の生活リズムを作れる

 「朝が難しい」「授業が続くと疲れる」など子ども個々の状況に合わせて時間割を学院スタッフと作成します。無理なく日中の生活リズムを安定させることができます。(右上図:中等部での1日の過ごし方のイメージ)


2)探究学習と進路指導を通して自分と向き合い、進路の可能性を広げる

 探究学習と進路指導を通して、子どもが自分自身を見つめ、理解し、夢中になれるものを見つけられるようサポートをします。ベネッセ高等学院への内部進学や、他の希望校への進学など、中学校卒業後の進路につなげていきます。

3)異学年と交流できるバーチャルキャンパスで、社会性・心の成長をサポート

 学年の垣根を越えて一人ひとりがゆるくつながることができ、気軽にコミュニケーションできる「バーチャルキャンパス」を活用します。ホームルームやイベント、部活動、委員会活動を通して、会話やチャットでコミュニケーション力や社会性を養います。(右下図:バーチャルキャンパスの模様)


■ベネッセ高等学院専用教材「進研ゼミRouteBe」(ルートビー)について

 進研ゼミのノウハウを生かし、ベネッセ高等学院用に開発した、“さかのぼり専用AI教材”です。

英語・国語・数学・理科・社会の5教科に対応しており、まず単元ごとのチェックテストを行い、苦手ポイントに絞って、動画・アニメ解説を交えた小学校から中学校の範囲までの個別のさかのぼり学習を行い、基礎学力の向上を図ります。

 また、教材を活用した学習にあたっては、担任や赤ペンメンターが生徒一人ひとりの進捗やつまずきを把握してきめ細かくフォローします。



■「ベネッセ高等学院 中等部」開校の背景

 不登校児童生徒数は近年増加傾向にあり、令和5年度の小・中学校における不登校児童生徒数は約34.6万人で、11年連続で増加し、過去最多となっています。

 この増加は、学業や友人関係、家庭環境、さらには精神的問題、新型コロナウイルスの影響による生活環境の変化なども理由にありますが、平成29年に施行された「教育機会確保法」により、学校に登校するという結果のみを目標とせずに、子どもたちが自分の進路を主体的に考えられるようにすることを後押しすることが促進されていることも要因のひとつです。

 こうした不登校児童生徒にとってのサードプレイスとして、近年、学びの多様校や、メタバースなどICTを活用したオンラインの居場所の提供などに対する各自治体での取り組みも大きく進んでいます。しかしながら、予算や人材などのリソースに恵まれて取り組みが進む大規模自治体もあれば、独自の取り組みが難しい自治体もあり、子どもや保護者の目線で見ると地域によって大きな環境の違い、格差があるのが実情です。

 ベネッセは、こうした現状に対して、普遍性のある全国的なモデルを提供し、民間企業として不登校支援の地域格差の解消に貢献したいと考え、今回の中等部のスタートに至りました。

■「ベネッセ高等学院 中等部」概要

■学院長メッセージ


ベネッセ高等学院 学院長・中等部 学院長 上木原孝伸(かみきはら たかのぶ)

 ベネッセ高等学院の開校から三ヶ月。ありがたいことに「もっと早く出会いたかった」とたくさんの声をいただきました。

 ベネッセ高等学院中等部は子どもが自らが「行きたい」「つながりたい」と思える学びのサードプレイスを目指します。私自身はこれまで、不登校や発達特性など、さまざまな背景をもつ中高生と向き合ってきました。その中で感じてきたのは、中学生の時期から“自分に合った学び方”と出会えることの大切さです。通学かオンラインかが大切なのではなく、一人ひとりに合ったペースと場所で安心して学べる場を提供します。そして、その子らしい未来につながる学びのサードプレイスをつくり、お子さまの可能性を拡げます。

■開校記念特別講演のお知らせ

中等部の開校を記念したオンラインセミナーを以下の概要で開催します。

※本件は学院長の上木原がナビゲーターを務めるベネッセのサイト「不登校ライフナビ」の企画として開催します。

配信元企業:株式会社ベネッセコーポレーション

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