
会社からの“お勧め”で社外の活動に参加する場合、その費用や時間がどう扱われるかは極めて曖昧になりがちだ。大阪府の30代女性は、社長秘書をしていた時の苦い記憶を振り返った。
「社長に勧められて、医師や社長や頭首などの子息が入る青年会(ローターアクトクラブ→ロータリークラブの青年版)に入ったのですが」
「勧められて」と書いてはいるが、社長から言われて断るのは難しかっただろう。(文:長田コウ)
「せめて交通費だけでも出して欲しかったです」
青年会では「お弁当を食べながら勉強会とリーダー研修」をしていたという。毎週夜間に集まるため大変だったというが、社長には言えなかったようだ。
「社長はすっかりご機嫌で『昨日はどうだった?今度は献血の受付頼むね』『来月は家族会があるから、君も参加するといいよ』のように、ガッツリ私を数に入れている様子です」
青年会での活動がもはや業務の一部となっていることは明らかだ。しかも、女性にとって活動に参加することは負担が大きかった。
「お弁当代や揃いのジャケット」が自己負担なのはまだ目を瞑れた。しかし毎週夜間に及ぶ活動はプライベートを犠牲にしているのだ。せめて、残業として認めてもらいたいと経理部に打診すると「バッサリ拒否」されてしまった。
「レアな経験が出来るのはありがたいですが、習い事や友達との飲み会を削って参加しているので、せめて交通費だけでも出して欲しかったです」
こう本音を明かし、投稿を結んでいる。
※キャリコネニュースでは「『経費で落ちますか?』→却下されたエピソード」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/SNSHNAHD

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