
妻が子どものころから憧れていた物をDIYで形にしていく動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で2万6000回を超えており、1200件以上の高評価を獲得しています。
借家をリフォームしてきた夫
投稿者はYouTubeチャンネル「Pastel Cat World」のドラ吉さん。猫を保護したことをきっかけにペット飼育が可能な借家へ引っ越した妻のため、暮らしていく上で気になる点や問題をDIYで解決しています。
畳部屋にウッドカーペットを敷いたり、緊急で虫対策を実施したりとさまざまな工事をしてきた結果、妻の新居はとても暮らしやすい環境になりました。借家工事シリーズ最終回となる今回は、妻のために大きな本棚を作ります。
目指すは妻が憧れた本棚
妻は、図書館にあるような天井まで届くサイズの本棚に憧れを抱いていたとのこと。本人の夢をかなえるため、ドラ吉さんは妻と話し合い安全性や使い勝手などを考慮しつつ仕様を定めました。
今回の作業はドラ吉さんの家で部品を作り、妻の借家で組み立てるという流れ。まずは、大量に買った幅15センチの破風板を、接着剤と木製のチップで2枚ずつつなぎ合わせます。
棚板と枠を固定するのはL字型のアングル。しかし単にビス止めしただけだと出し入れする際に、本や資料がアングルとぶつかって傷つく恐れがあります。
そこでアングルの厚みに合わせて各板の端部を彫ることにしました。アタッチメントを付けたトリマーで大まかに溝を彫り、ノミで形を整えます。アングルは56個もある上に、1カ所でも位置を間違えると現場で組み立てられなくなってしまうので「構造は単純ですが、制作はなかなか難しい」と伝えています。
各板材の反り具合などを考え、仮組みして長さを確認しながら1枚ずつカット。アングルの取り付けも全て終わり、縦2列・横5段の本棚がひとまず出来上がりました。両サイドの面取りも、転倒防止のために施すアジャスターボルトの取り付けもバッチリです。
塗装には、妻の要望でエボニーカラーのオイルを使います。無垢(むく)材の特徴である美しい木目や温かみのある手ざわりを生かすべく、しっかりとオイルを二度塗り。全ての板を塗り終えるころには、すっかり日が暮れていました。
作業中に気付いた課題
しかし、一晩かけて乾燥させたところで、板の継ぎ目が一部白くなっていることに気付きました。原因は2枚の板をつなぎ合わせた際に漏れ出た接着剤。全て拭き取ったつもりでしたが、わずかに木材へしみ込んだ物が“コーティング剤”となりオイルをはじいてしまったようです。
接着剤とオイルの件は今後の課題としつつ、銀色だったアングルをチョコレート色に塗装。部品作りが終わったので、いよいよ組み立て作業に突入します。
現場で枠を組んだら、仮組み時に記した番号通りに棚板をセット。部屋の壁面を利用するので背板はなく、梁(はり)の真上に設置するため床が抜ける心配はありません。最後にアジャスターボルトを締めれば完成です!
妻の夢を形にすべく作った本棚の点数は、70点とのこと。寸法や強度は問題ありませんが、接着剤で生じた塗り残し部分がマイナス点になったと伝えています。
実物を見た妻は……
一方、帰宅した妻は完成品を見て「良いじゃん!」と絶賛。自身がイメージしていた通りの棚で、今後引っ越しをする機会があっても使い続けたいと言ってくれたそうです。
これまでに取り組んできたリフォーム作業を振り返り、大変だったとしながらも「いやあ楽しかったな~」と総括したドラ吉さん。コメント欄には、「いつになく大作業で見応えありましたー」「思いやりの仕事ですねえ」「今回も丁寧かつ、お見事な仕上がりですね!! すばらしい」「唯一無二の書棚。苦労を楽しむドラ吉さんが、出来上がった書棚と同じくらいすてき」などの感想が寄せられています。
ドラ吉さんはYouTubeのセカンドチャンネルとInstagram(@pastelcatworld)、TikTok(@pastelcatworld)、X(Twitter/@PastelCatWorld)も運営中。ニャンコを描いたLINEスタンプも販売中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「Pastel Cat World」さん

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