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C-SUVセグメントに新たな競合現る

キアは、新型の電動SUV『EV5』の欧州仕様車を発表した。2026年に発売予定で、ユニークなデザインと最大530kmの航続距離を備えている。

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中国では2年前から販売されているが、欧州向けのEV5では、バッテリーをリン酸鉄リチウム(LFP)から81.4kWhのニッケルマンガン・コバルト(NMC)に変更した。

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キアEV5(欧州仕様)    キア

最大120kWのDC充電に対応し、10%から80%まで30分で充電できる。また、V2LおよびV2G機能も搭載されており、外部機器や電力網への電力供給が可能だ。

パワートレインは当初、1種類のみとなる。フロントに搭載されたシングルモーターから最高出力218ps、最大トルク30.0kg-mを発生し、0-100km/h加速は8.4秒とされている。

中国で販売される四輪駆動モデルは、まだ欧州には導入されていない。

ただし、将来的に高性能バージョンの『GT』が発売される可能性がある。EV6やEV9ではすでにGTが設定されている。

インテリアには、12.3インチインストゥルメント・ディスプレイとインフォテインメント・ディスプレイ、5.3インチのエアコン操作用タッチパネルが搭載されている。中国仕様では前部座席がベンチシートタイプだが、欧州仕様では左右独立となり、大型のセンターコンソールが備わる。

欧州市場向けのEV5は、中国ではなく韓国で生産され、欧州連合(EU)の中国製EVに対する関税を回避する。

価格はまだ確定していないが、4万ポンド(約795万円)をわずかに下回る価格設定になると思われる。アウディQ4 eトロンフォルクスワーゲンID.4、日産アリア、ヒョンデ・アイオニック5などのライバルとなるだろう。


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