
シャープが7月9日、手をかざすだけで生理用ナプキンを1枚ずつ取り出せるディスペンサー「todokuto(トドクト)」2機種を発表した。発売日は7月25日。企業や教育機関、公共施設など法人向けに展開する。トイレなどの設置を想定し、利用者が気兼ねなく衛生的にナプキンを入手できる環境を提供する。
昼用・夜用などさまざまな厚さ・サイズのナプキンに対応し、設置先や利用者のニーズに合わせた運用が可能。大量の持ち出しを防ぐため、1枚取り出した後、次の取り出しが可能になるまでの時間を5〜300秒の間で設定できるようになっている。ネットワークに接続し、ナプキンの残数や利用枚数を管理者にメールで通知する機能も搭載している。
背景には、近年注目が高まっている「フェムテック」の流れがある。フェムテックとは、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決しようとする取り組みのこと。特に生理用品の入手性や利便性の向上が社会的な課題として認識されており、企業や学校では福利厚生の一環として、必要なときに生理用品を使える環境づくりが進んでいる。シャープでは、今後もヘルスケア分野の商品やサービスの展開を強化する方針だ。

コメント