
この記事をまとめると
■荷物を積んで長い距離を走るトラック
■乗用車よりもハードな使われ方をする
■トラックの寿命はどれくらいなのだろうか?
年数は10~15年程度
日々、重量物を運搬して走り続けるトラックは、一般的な乗用車と比較しても、その使われ方はハードな部類に入るといえる。そんなトラックだが、寿命はいったいどれくらいなのだろうか? 通常、乗用車であれば走行10万kmがひとつの目安になり、そこから先は個体差やメンテナンスの頻度によって乗れる時間は変わってくる。世間的には10万kmを超えてくると、買い替えや廃車を考えるタイミングだろう。
しかし、つい先日もSNSで走行距離200万kmオーバーの書き込みを見つけ、驚いたばかりだ。
ポスト:誠ちゃん復活3シーズン目突入!!さん @isotomisaitama
では、実際にはトラックの寿命はどれほどのものなのだろう。いろいろなケースがあるため、一概に○○年で寿命とはいえないものの、トラックの寿命年数は10~15年程度が目安といわれている。しかし、トラックによって同じ10年間を経過したとしても、走行距離や使われ方は千差万別。
そのため、トラックの寿命は新車からの経過時間も目安にはなるものの、実際にはコストの問題が大きいのだ。そして、それは維持費と収益のバランスが崩れたときのコストのことだ。
いくら丁寧に乗っていたとしても、トラックは維持費が年々高くなる。走行距離が伸びれば伸びるほど、定期的なメンテナンス費用のほかにエンジンやミッションをはじめとする消耗部品は増えていくことになる。その結果、乗り続ければ乗り続けるほど修理代がかさんでくるのだ。こうなると、安全性やコストの面からも廃車にするか買い替えるかという選択肢が現実味を帯びてくる。
小型よりも大型のほうが寿命が長い
こうした実情を考えると、より重いものを積載できる大型トラックのほうが寿命は短いような気もするが、実際は2トン未満の小型トラックの寿命が約20万kmなのに対して
大型トラックは約70万km以上の寿命があるといわれている。
これは、大きいほどエンジン性能や耐久性が高いのが理由のひとつ。また、大型トラックは長距離移動のために高速道路利用が多く、市街地の走行と比較してもエンジンなどへの負担が比較的少ないことも寿命が伸びる要因といわれている。
もちろん小型トラックなどはその逆で、ストップアンドゴーを繰り返す市街地走行が多いことから各部への負担が多いため、大型トラックに比べ寿命が短めになってしまうのだ。
もちろん、どこまで走れば寿命に達するのかはトラックによってもまちまちなので、30万kmで寿命! というような線引きはできないが、それでも普通乗用車よりははるかに長寿命なのは間違いない。
とはいえ、トラックは非常に高価な乗りもののため、気軽に買い替えるのは現実的ではない。そこで重要になるのが、基本的なことではあるがマメなメンテナンスと丁寧な運転ということになる。
では最後にトラックの大きさ別の寿命を見てみることにしよう。
・小型トラック:平均的な走行距離は約20万km
・中型トラック:平均的な走行距離は約40万~50万km
・大型トラック:最走行距離は約70万km
個体によっても差が出るものの、上記がトラックの大きさ別平均寿命の目安だ。

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