2023年5月に米Twitter(現X)のCEOに就任したリンダ・ヤッカリーノ氏(61)は7月9日(現地時間)、XへのポストでCEOを辞任すると発表した。

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 ヤッカリーノ氏は辞任の理由は説明していないが、このポストは米テキサス州の洪水に関するポストに対し、米xAIのAIチャットボット「Grok」が人種差別的なコメントを繰り返し、非難を浴びてオフラインになった数時間後のことだ。

 同氏はX入りする前は米メディア大手NBCUniversalの広告責任者で、Xでは広告主の要望に応えようと尽力してきた。

 XのオーナーでCTO(最高技術責任者)であるイーロン・マスク氏がヤッカリーノ氏をCEOに迎えた際、ヤッカリーノ氏はマスク氏の発表ポストに対し、「より明るい未来を創造するというあなた(マスク氏)のビジョンに、長年インスピレーションを受けてきました」とリプライし、X上で問題が発生するたびに「言論の自由を守ることは非常に重要だ」などとポストしてきた。

 マスク氏はヤッカリーノ氏のポストに約40分後、「これまでのご貢献に感謝します」とだけリプライした。本稿執筆現在、次期CEOなどについての発表はない。

リンダ・ヤッカリーノCEO近影(画像:ヤッカリーノ氏のXポストより)