観測されたインターネットトラフィックの37%がボットによるもので、そのうち89%は悪意のあるボット――大手CDN「Fastly」運営元の日本法人・ファストリーは7月9日、こんな調査結果を明らかにした。

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 有害なボットトラフィックの最大の標的はECサイト(39%)、業界別では、ハイテクが最大の標的(35%)になっているという。

 また、漏えいしたパスワードを使ったログイン試行は1日あたり平均130万件以上(2025年3月)に達し、プロキシサービスを悪用した自動化攻撃も一因になっていると述べている。

 一方で、有益なボットトラフィックのうち66%検索エンジンクローラーによるもの。同社はWebサイト運営企業に対して「この違いを認識し、適切に管理することで、不可欠なサービスに影響を与えることなく、有害な活動を阻止できる」と指摘している。

 調査は、Fastlyの「Next-Gen WAF」「Bot Management」「DDoS Protection」から得られる月間6兆5000億件のリクエストデータに基づいている。