
選手を迎える藤川監督、采配も冴えまくっている(C)産経新聞社
阪神は9日の広島戦(マツダ)に3-1と勝利。優勝した23年以来となる10連勝を達成。2位の広島に今季最大の8.5ゲーム差をつけ、独走態勢を着々と固めている。
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主砲の一発が大きかった。2回の第1打席で佐藤輝明が相手先発、大瀬良大地の内角直球を捉え、先制の22号ソロをマーク。
同点に追いつかれた3回も一死満塁からニゴロを放ち、一塁に全力疾走。併殺をまぬがれたことで追加点を奪い、この試合は2打点。58打点でリーグ単独トップに立った。
さらに3番の森下翔太も負けてはいない。1点リードの7回、一死二塁から右中間を破る適時三塁打を放ち、57打点。打点王争いを同チームの2人が行っているとなれば、層の厚さもわかるというもの。
投手陣においても広島との相性の良さで知られる左腕、大竹耕太郎が6回途中、1失点で5勝目をマーク。
酷暑の広島でズバッと継投に踏み切れるのも今の阪神の強みだ。
6回二死一、二塁から登板した2番手の湯浅京己はエレフリス・モンテロをしっかり空振り三振に仕留め、その後も及川雅貴、石井大智、岩崎優と磐石のリレーで失点を許さなかった。
これで1956年以来となる、69年ぶりの10試合連続2失点以下を達成と、救援陣も万全の態勢を整えている。
23年以来のV奪回を目指すチームにおいてはさらに、あくなき補強にも乗り出す構えだ。
10日付のスポーツ各紙に報じられたのは元阪神で活躍、現在は四国IL高知でプレーしているラファエル・ドリスの獲得に動いているというもの。
ドリスは2016年から4年間阪神に在籍。球団外国人最多の96セーブを記録とチームを支えた。
右の救援といえば、チームには剛腕、石井大智、このところ抜群の安定感を誇るニック・ネルソン、ドラフト3位ルーキーの木下里都も堅調な働きを示しているが、今後厳しい夏場の戦いを見据え、何人いても困らないポジションともされる。
ただ、現在チーム防御率は異次元ともいえる1.91(9日現在)を誇るだけに、先を見据えた補強プランにはファンの間からも「今の阪神に怖いのは故障者が出たとき、経験豊富なドリスなら頑張ってくれる」「危機管理、完ぺきだな」「補強も異次元」「リリーフ陣の負担も減らせる」と反響が拡がっている。
藤川監督といえば監督就任1年目ながら、先を見据えた起用、采配で話題を呼ぶだけに、今回の補強も実現すれば、チームの確かな力となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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